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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

MIJS企業訪問(第18回)HOWS--目指すのは“世界が認める”日本発のソフト会社

宍戸周夫(テラメディア)

2007-11-28 21:36

 HOWSは、最初から海外マーケットを視野に設立された、きわめてユニークなソフト会社だ。創業者2人の頭の中には「まず海外で名が売れ、その名声を持って日本に再上陸する」という捲土重来のシナリオが描かれている。

社名は最強コンビのしるし

 HOWS(ハウズ)という社名は、実は、創業者である大塚裕章社長(CEO)と庄司渉副社長(CTO)のイニシャルをつなげたものだ。英語の「How」にもかけてある。

 「How Beautiful!というように、人に感動を与える会社にしたい」というのは社長の大塚氏だ。

 その大塚氏は元アクシスソフトの創業社長であり、一方の庄司氏は元ドリームテクノロジーズの最高技術責任者だった。業界の有名人であるが、その両氏が自ら作った会社をそれぞれ“卒業”した後、「庄司が平成の本田宗一郎を目指すというので、では僕が藤沢武夫になろう」(大塚氏)としてHOWSを立ち上げた。

 その裏には、「真の日本発のソフトウェア会社を作る」という意気込みが見て取れる。

 「本田宗一郎のホンダのように、まず海外ですごいと認められ、それで日本に逆上陸してくるような会社を目指したいと思っています。僕らを見向きもしなかった人たちをあっと驚かしたいと思っているわけです」(庄司氏)という言葉にその強い意志が現れている。

 その思いは大塚氏も同じ。もちろん、それは可能だと確信している。

 「MIJSの他のメンバーも指摘していますが、日本人ほど人に優しく使いやすいものを作るDNAを持っている人間はいないのです。自動車もそうです。日本のメーカは非常に使いやすいものを作り、それをグローバルに持っていったから勝てた。同じように、ソフトについても、日本発で世界に通用するものを作りましょうということです。本当に使いやすいものを作っていこうということを庄司とも共通認識として持ったわけです。それなら勝てるぞということで会社を作ったのです」

 “HOWS”として合体した2人は、その技術的なバックグランドとして「Ajax」に目を付けた。もともと庄司氏が独自に進めていた取り組みに、庄司氏自身「同じようなことをアメリカでAjaxということでやっている」ことに気づいた。

 そして「Ajaxはあと半年も経てば日本にも上陸するだろう」ということで、Ajaxに的を絞って技術を追求した。創業は2005年5月だ。

 しかし、HOWSはあくまで研究開発型の会社。研究開発投資が商品を生み出し、それが収益に跳ね返ってくるのには時間がかかる。そこで当初は「テクノロジベンチャーとして、アプリケーションベンダーに対してわれわれのテクノロジーを提供しながらWin Winの関係を作る」(大塚氏)という取り組みを進めた。それがここにきて、自社製品を立て続けに出すまでになった。

HALとISSEIを相次いで発表

 HOWSは2007年11月に、相次いで2つのソフトウェア製品の提供を開始した。そのひとつが「HAL(ハル)」だ。庄司氏はこう説明する。

 「HALは、オブジェクト指向型のAjaxフレームワークです。11月に開催されたWeb2.0EXPOに合わせて発表しました。今、Ajaxはだいぶ普及しいろいろなところで使われ始めていますが、アメリカの製品も含めすべての製品がオブジェクト指向型ではありません。そこで、Ajaxでは親子関係がきちんとされていない、つまり開発コンポーネントが継承されないので、小規模開発はいいとしても、50人、100人規模の開発になれば後でメンテナンスするのが煩雑という問題がありました。それを解決するため、うちで何とかオブジェクト指向型にしようと考えたわけです。HALは、JavaScriptでありながらオブジェクト指向型になっています」

HOWSの大塚氏 HOWSの代表取締役社長 CEO、大塚裕章氏。

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