価格5分の1のOSS発RDBMSでOracle置き換え狙う--コンテンツ・ロジスティック・リナックス - (page 2)

田中好伸(編集部)

2007-12-03 08:00

 「MySQLよりもスケーラブル」で「Oracleとの互換性を持つ」EnterpriseDBだが、その具体的な製品構成は以下のようになっている。

  • Database Server=EnterpriseDB Advanced Serverのコアエンジン
  • EnterpriseDB Migration Toolset=ワンクリックでOracle DBに格納されているすべてのデータや(ストアドプロシージャなどの)ビジネスロジックを移行できる
  • EnterpriseDB Developer Studio=開発者・データベース管理者向けコンソールツール
  • EnterpriseDB Procedural Language Debugger=PL/SQL、PL/pgSQLに対応したストアドプロシージャの開発・デバッグツール
  • EnterpriseDB DBA Management Server=DBの監視・プロファイリング・レポーティングなどを行えるウェブベースのDB管理ツール
  • EnterpriseDB Replication Server(オプション)=OracleとEnterpriseDB Advanced Serverからのリアルタイムレプリケーションを提供

 この構成の中で同社がメリットと強調しているのが、Migration Toolsetだ。これは、データとスキーマをオンラインで移行するというツールでもあり、Oracle DBはもちろんのこと、MySQLや「Microsoft SQL Server」、「Sybase」にも対応しているのである。

 2008年2月にも日本語版をリリースする予定のEnterpriseDBは、まずはプラットフォームとして「Red Hat Enterprise Linux」をサポート。その後順次、Windows、Solaris SPARC、Solaris X86-64のそれぞれのサポートを追加していく予定としている。

 EnterpriseDBは初年度以降、年間78万円で利用できるようになっているが、RDBMSといえばサポート体制が重要だ。米EnterpriseDBでは24時間365日体制でのサポートサービスを展開しているが、日本ではまだ、そこまでの体制はできあがっていない。「いずれは日本でも24時間365日の体制に持って行きたい」(同氏)ものの当面、メールと電話での受け付けは平日の日中のみとなっている。

Oracleからの置き換えを狙う

 コンテンツ・ロジでは、EnterpriseDBの初年度の売り上げを5億円と見込んでいるが、これは「あくまでも最低限の目標」(同氏)としている。この目標額は、「かなりの潜在市場がある」と期待を寄せているからこその設定となっている。同氏はこう説明する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]