「機能がどうのというより、マイクロソフトというブランド力に負けたという感じです。ソフトの場合は、最初のアイデアは日本の方が優れていても、市場における繁殖スピードは人口が多く英語圏のアメリカの方が断然速いのですね。そうすると売り上げは伸びるし、お客さんからもいろいろな要望が寄せられ、それによってソフトが成長していくというところがあります。そうした力は日本ではわいてこないわけで、基本的には勝てない喧嘩のようになってしまうのです」
そこで梶山氏は、日本で勝てるのはどの市場なのかを考えた。結局「強いお客さんがいるところ」ということで生産管理への進出を決めた。「この市場でもまれれば海外へも進出できる」というのが生産管理を手がけるきっかけになった。
しかし生産管理も、当時は海外ベンダーが強かった。しかしそれは「MRP」(Materials Resource Planning、資材所要量計画)という手法が基本で、大量生産時代の大企業向けという色彩が強い。そこで同社は、日本の製造業の特徴のひとつでもある多品種少量生産に合わせた製番管理から生産管理の世界に入っていった。
「それが中堅中小の生産管理ということになるのですが、実は、これは大企業のMRP方式の生産管理より難しいのです。大企業は自分で需要予測をして最終製品を作ればいいわけですが、中堅中小はいつどこから注文がくるか分からない。しかも、言われた納期に合わせなければならない。そこである程度在庫を持っておくとか、いろいろな工夫が必要なのです」
そのためか、しばらくして海外ベンダーの生産管理システムは鳴りを潜め、今日本では同社のほか大手ハードウェアベンダーなど、国内企業のソリューションが主流を占めている。その強みを背景に海外へも進出しようというのがMIJS参加の目的である。
MIJSで力を特に入れているのは技術部会とオーバーシーズ・オペレーション部会。MIJSの技術部会には、取締役でシステム開発統括部長の渡辺時彦氏が中心メンバーとして参加している。
海外は今後30年のテーマ
渡辺氏は、製品連携は意義あることだという。

「連携すればERPが成り立つパッケージですし、市場も広がりますので当社にとってはメリットがあります。これまでもMIJSメンバーの中ではエス・エス・ジェイ(SSJ)さんなどと個別の連携は行ってきましたが、MIJSでは連携の標準を作りましょうということでアプローチの仕方が違います。しかしこのような標準ができれば、当社としても効率的に連携ができますし、いいことですね」