2月1日に開催された「MIJSカンファレンス Japan 2007」で、リード・レックスの松田繁雄氏は、「製造業のための日本製ERPの決定版」と題した製品連携のセッションに登場。メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム(MIJS)が目指す連携の方向性(トランザクションレベルでのソフトウェア連携、マスターデータの標準化の推進、インフラ機能の共通化)に対し、リード・レックスのERPパッケージ「R-PiCV3」(生産/販売管理)とエス・エス・ジェイ(SSJ)のERPパッケージ「SuperStream」(財務会計/管理会計)をどのように連携するかを紹介した。
これまではP2P連携
リード・レックスのR-PiCV3とSSJのSuperStreamは、いずれも中堅・中小規模の製造業で高く評価されているERPパッケージだ。これら2つのERPパッケージの連携について、リード・レックスの松田繁雄氏は次のように語る。
「これまでの連携はP2P(パッケージ・ツー・パッケージ)連携で、比較的のんびりとしていた時代には、これでも十分に役立っていた。だが、最近のようにスピード経営や日本版SOX法への対応が求められる時代になると、いろんな問題点が顕在化し始めている」
同氏が指摘する問題点とは、次の4つ。
- 連携が個別対応となる
- システム更新が連携相手に影響を与える
- マスター連携およびリアルタイム連携が難しい
- 日本版SOX法への対応が不十分

また、マスターデータ(取引先、得意先、仕入先)は主として生産管理側で生成され、ファイルとして財務会計側に渡される。一方、勘定科目マスターや科目別補助マスターは、財務会計側で管理され、変更のつど生産管理側に渡される。
「つまり、各マスターが基本入力され、それぞれにデータ送信されることで、一元入力を実現していた。ただし、データベースの共有ではなく、データの一元入力で二重入力を防止することが目的だった。仕訳データも、入金された時点で生成され、現在のニーズに応えるような連携にはなってはいない。ここを解決するのがMIJSの目指す方向といえる」(同氏)