グーグル、「Google Social Graph API」を公開

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-02-04 11:19

 Googleは、いかにして早く大きくさせるか、という新しいソーシャルネットワークやアプリケーションが直面する問題の解決に乗り出している。

 Googleは米国時間2月1日、ウェブ上のユーザーを容易にリンクするアプリケーションの開発を可能にする「Google Social Graph API」を発表した。このAPIは、TwitterやMySpace.comなどのユーザーのアカウントとユーザーの友人およびそのアカウントとの一般に公開されている関係を活用し、アプリケーションがその情報に公的にアクセスすることを可能にする。したがって、このAPIを利用して開発された新しいネットワークに参加する場合、ソーシャルネットワークのコンタクトリストを再構築する必要がない。

 Googleでエンジニアを務めるBrad Fitzpatrick氏は、このAPIについて、ブログに投稿したエントリで次のように説明している。「全く新しい優れたソーシャルネットワーク用のアプリケーションが完成したとする。早くみんなに使ってもらいたい。だが、ここで1つ問題が。人々に参加してもらったとしても、彼らにはそのサイトに知り合いが全くいない。アプリケーションを他のユーザーと共有することができないため、彼らは1人ぼっちで、そこでの体験を楽しむことはできない。友人を検索して全員に参加してもらうよう呼びかけることもできるが、ご承知のとおり、それは他のどのアプリケーションもしていることで、ユーザーはもううんざりしている。彼らはアドレス帳をインポートする方法も試みたが、これにも問題があった。そこにすべての友人のメールアドレスが登録されているわけではないからだ(特に、別のソーシャルネットワーキングサイトで知り合っただけ、という場合)。開発者はどうすべきか?」

 このAPIが登場しても、ここ最近筆者の元へ送り付けられてくるNotchUpからの招待状が止まることはないだろう。だが、次に来るソーシャルネットワークで日の目を見る可能性はある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  2. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  3. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  4. セキュリティ

    「iPhone」の業務活用を促進!セキュリティ対策で必ず押さえておきたいポイントとは?

  5. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]