もしMicrofostが2月1日に提案したYahooの買収が成功すれば、Microsoftは今とは大きく違う企業になるだろう。
Microsoftはソフトウェア+サービスを推進しているが、依然としてソフトウェアベンダーであり続けている。MicrosoftはWindowsとOfficeから巨大な収入を上げている。Microsoftのオンラインサービス事業はマイクロソフトの事業全体からすれば比較的小さく、今後数年間は赤字の見込みで、同社の役員は1月24日に行われた業績発表でもこのことを認めている。
もしMicrosoftが同社の事業にYahooを加えたら、一夜にして、オンラインサービス、そして特にオンライン広告はMicrosoftの経営不振のサイドビジネス以上のものになるだろう。最高財務責任者(CFO)のChris Lidell氏はMicrosoftはこの取引の締め切りの2年後には収支が合うと考えている。Lidell氏がこの発言を行った2月1日の報道関係者とアナリストとの電話会見で、Microsoftのプラットフォーム&サービス部門担当プレジデントKevin Johnson氏は、Yahooの買収によって、Microsoftは検索、オンライン広告、それらのオンラインサービスを運用するデータセンターインフラの面で規模の経済の恩恵を受けられるようになるだろうと述べている。
Microsoftはこれまでに数ヶ月にわたり、オンライン広告に的を絞った投資を行い、それぞれが独自のオンライン広告の領域を持っているさまざまな小規模企業を買収してきた。これまでにMicrosoftが行った最大の買収は、オンライン広告の大手企業aQuantiveで、これは2007年に行われている。この買収はMicrosoftの全体的な戦略と優先順位に大きな影響を与えたものの、Microsoftがソフトウェアベンダーから広告ベンダーへ変わるといった結果は生み出さなかった。しかし、Yahooの買収は決定的にMicrosoftの企業の種類を変えるだろう。
読者の見方はどうだろうか。MicrosoftのYahoo買収は筋が通っているだろうか。Microsoftはソフトウェアに力を入れ、オンライン広告についてはサイドビジネスとして徐々に取り組んでいった方が、オンライン広告を核となる事業にしようとするよりもよいだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ