ベンチマークテスト
今回は、合成ベンチマークテストと実際の操作とを組み合わせる。具体的に言うと、「PassMark PerformanceTest 6.1」を用いてベンチマークテストを行い、そのバックグラウンドで複数ファイル(40個のフォルダ内に2000個のファイルを設けたもので、総容量は3.8Gバイト)のコピーを実行する。
注:使用したマシンのシステム構成は、XP SP2がリリースされた当時の標準的な構成とは言いがたい。また、Vistaのリリースより数カ月早い時期に作られたものだ。
テストに使ったシステムは前回詳細を記したシステムと同じものだ。
注:PassMarkのスコアは、数値が高いほど成績がよい。
まず、システムにまったく負荷をかけない状態でベンチマークテストを実施し、基準値を決めた。いつものように、ベンチマークは4回実施し、その度に再起動し、デフラグをかけ、アイドルタスク処理がテスト中に行われないよう設定した。4回のテストで一番悪かった数値は除き、残り3回の数値の平均値をテスト結果とした。
注:このテストを行うために、「Windows Vista SP1」の設定を1つだけ変更し、Windows Defenderを無効にした。テスト結果を見ると、Windows DefenderがVista SP1のファイルコピーに及ぼす影響は無視していいほどわずかであることがわかるが、それでも、このテストを批判的な目で見る人たちにもご満足いただけるよう、今回は無効にすることにした。
この方法によって得られた各システムのPassMarkスコアは以下のとおりだった。
PassMarkスコアの平均値(ファイルコピー処理を行わない場合):- XP SP2:509.0
- Vista SP1:469.5
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合成ベンチマークだけを実施した時の結果では、 Vista SP1よりXP SP2の方が、PassMarkスコアが8.4%高い。