Microsoftは「Adobe Flash」に対抗する「Silverlight」を「Windows Mobile」電話に搭載するとはすでに述べていた。しかし同社はまた、携帯電話市場のリーダーであるNokiaの電話にもSilverlightを搭載するよう取り組んでいる。
Microsoftは米国時間3月4日に、Nokiaからの協力を得て、Silverlightを「Symbian」オペレーティングシステムを搭載する「S60」にポートし始めたと発表する予定だ。Microsoftのプレスリリースによると、Nokia S60は2007年第4四半期に「融合デバイスソフトウェア」世界市場の53%以上のシェアを有していたという。MicrosoftとNokiaはまた、Nokiaの40シリーズとタブレットシリーズにもSilverlightを搭載する予定であるとMicrosoftは述べている。
Microsoftは以前に、Silverlightブラウザプラグインを「Internet Explorer」「Firefox」「Safari」システムで利用できるようにすると述べていたが、NokiaのS60は、これらのカテゴリのどれにも該当しない、ビルトインの無ブランドのブラウザを特色としている。ということは、今回のポートは、Silverlightの「クロスプラットフォーム」リストに新たにもうひとつシステムが加わるということだ。MicrosoftはSilverlightとAppleの「iPhone」でも同じことをするつもりだろうか?
Microsoftのデベロッパー部門ジェネラルマネージャーを務めるJohn Case氏は、「Nokiaは最初だが、最後ではない」と述べている。
Case氏は、最初のWindows Mobile上でのSilverlightのCommunity Technology Preview(CTP)テストビルドは、まもなく登場する予定であると述べた。同氏は、SymbianとWindows Mobileの両デバイスのためのSilverlight最終バージョンは、ほぼ同時期に出荷される予定だという。
Nokiaはスマートフォン分野では、はるかに先を行く市場リーダーである。Windows Mobile電話は、世界と米国の市場シェアという意味で、iPhoneに追い抜かれた。
Microsoftは同社のMix ‘08カンファレンス開幕時の基調講演で、S60上でのSilverlightをデモンストレ―ションする予定だ。SilverlightのS60ポートの最終リリースは今年後半に予定されている。その後、Nokiaの「40」シリーズと「Internet Tablet」シリーズでもいずれSilverlightが搭載されるとMicrosoftは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ