SaaSだけじゃない、タバコはTaaSに、地下鉄はUaaSに(ZDNet Japanブログより)

飯田哲夫(電通国際情報サービス)

2008-06-03 14:48

 最近イギリスの話題と言えば、何はともあれ物価である。とは言え、やり玉に挙がるのは煙草と地下鉄。最近は吸わないとうか、自分で買わないので知らないが、イギリスの煙草は5ポンドくらいするらしい。日系ヴェリタスの4/6号でJT Internationalの取締役エディー・ピラー氏のインタビューが載っていたが、同氏は煙草を当初3ポンド(600円)に値上げする際にはどうなるか心配だったらしいが、結局5ポンド(1,000円)まで上げても大丈夫で、7〜8ポンド(1,400円〜1,600円)くらいまで上げても販売量は落ちないだろうと豪語していた。凄い。

Tobacco as a Service (TaaS タース)

 煙草というのは、ある意味ロックイン効果の強いプラットフォーム・ビジネスである。一度吸い始めると体の中にベースが出来上がってしまうので、ちょっとくらい価格が上がったところで簡単に止める訳にはいかない。そのプラットフォームの上に喫煙サービス提供しているようなもので、煙草の販売自体が独立していないところがポイントである。スイッチングコストが高いので、それを下げること自体がビジネスになるくらいなのだ。プラットフォーム・ビジネスの価格弾力性は凄いのである。

Underground as a Service (UaaS ウァース)

 さて、もう1つイギリスで価格弾力性が強いもの。それは地下鉄(イギリスではUnderground)である。数年前でも1.5ポンド(300円)くらいしていたように思うので、そもそも高かったが、今は初乗り4ポンド(800円)だから異常である。煙草といい勝負なところが面白い。日常生活の必需品の臨界値を試すとこのあたりの金額なのだろうか。

 しかし、地下鉄は煙草とはちょっと違う事情がある。

全文はこちら--「エンタープライズニュースの読み方」

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 62 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  3. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  4. セキュリティ

    【マンガで解説】なぜ中小企業でも最新のセキュリティ対策を強化しなければいけないのか?

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す、通信業界の「生成 AI 活用」インパクト--成果を達成する 4 つのユースケース

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]