#6:のびのびと働ける環境に言及する
我が社の開発環境はリラックスした雰囲気に包まれており、服装はカジュアルなものでよく、金曜日は「ジーンズの日」となっています。また、スケジュールは状況に応じて調整できる柔軟なものとなっており、従業員は週のうち1日を自宅勤務とすることもできます。
こういった人材募集広告を目にした場合、その会社が従業員の一挙手一投足に目を光らせることはなさそうだと感じられるだろう。一流のプログラマーは、会社にガチガチに管理されることを嫌がるものであり、それが原因で現在の会社を辞めようと考えているということも十分あり得るのだ。こういった人材募集広告を掲載することで、会社は欠員を補充したいだけなのではなく、そのポストに就く者に対して勤務時間や服装、出社の必要性などに関する自由裁量権を与えるのだということも明確にすることができるのである。
#7:開発者個人のマシン環境への支援を約束する!
我が社は、開発者の生産性を向上させるためには会社からの十分な支援が必要であると確信しています。このため我が社は、開発者に最新のワークステーションを支給するとともに、すべての開発者がワークステーションのカスタマイズや、必要な周辺機器の購入を行えるよう、相応の予算を確保しています。
優秀な開発者は一般的に、プログラム作成能力が高いだけではなく、コンピュータ自体にも興味を持つ傾向がある。開発者の使用するPCの性能によって、彼らのプロジェクト遂行能力が大きく左右されるようなケースはほとんどないものの、彼らに高性能PCを支給することで会社の評価が大きく上がるはずだ。そうすることで、会社は開発者への支援を唱えるだけではなく、進んで実践するということを開発者に示せるわけである。そして、開発者の使用する機器をカスタマイズするための経費を相応に認めることで、会社の評価をさらに良いものにすることができる。会社が開発要員に対して適切なツールを支給する旨を人材募集広告に明記することで、潜在的な応募者が実際に応募する確率は高くなるはずだ。