Microsoftは内部的に「One Laptop Per Child(OLPC) XO」コンピュータ上で動作するように調整した「Windows XP」バージョンを製造工程向けリリース(RTM)した。
Unlimited Potential GroupのMarketing and Communicationsジェネラルマネージャーを務めるJames Ultzschneider氏が自身のブログのなかで米国時間7月24日に明らかにした。
「XO用のWindowsは国家の教育的PC契約に基づくタイプの提供に向けて順調に進んでいるようだ。しかしわが社はまだGive 1 Get 1プログラムでXOを購入した個人にWindowsを提供する計画はない。」
Utzscheneider氏が言及している「国家の教育的PC契約」とはIntelとメキシコの業界大立者であるCarlos Slim氏との間の契約のことで、これはメキシコの貧しい生徒たちにWindowsとOfficeが動作する「Intel Classmate Netbook」を5万台提供するというものである。
Microsoftは2008年5月になるまで、同社がOLPCラップトップにXPをポートする作業に取り組んでいることを正式に認めていなかった。しかしそれまでにOLPC関係者が、そのようなポートが進行中であることを述べていた。一方でMicrosoftは引き続き、XOで適切にXPが動作するかどうかをテストしている最中であると述べていた。
5月15日にMicrosoftとOLPCは、XOマシン上でWindowsを提供する予定であることを発表した。以前はXOマシンではLinuxのみを動作させる予定であった。この発表によりLinuxの支援者が不満を顕わにし、OLPC関係者の一部は辞任するに至った。
5月当時、MicrosoftとOLPCは、このサービスのRTMが8月か9月になると見込んでいると述べていた。また最初のうちは「学生用に多数のPCを購入するために政府や非政府機関(NGO)が補助金を与えているような新興市場諸国」においてのみ提供されるとしていた。両社は当時、「これ(OLPC上のXO)をいずれはもっと広範なチャンネルを通して他の顧客にも提供する可能性」があると指摘していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ