インテルと内田洋行は8月7日、PCを活用した学習の効果を検証するため、千葉県柏市の公立小学校で実証実験を実施すると発表した。
実証実験が行われるのは、柏市立旭東小学校の5年生2クラスと、同市立手賀東小学校の4年生および5年生。合計73名の児童に1人1台小型タブレットPCと手書き学習ソフトを提供し、普通教室での授業と連動しつつ、授業時間の10分から15分を使って集中的な学習を実施する。対象科目は国語と算数。
今回の実証実験では、インテルの低消費電力マイクロプロセッサが搭載された富士通製小型ノートPCをインテルが提供し、内田洋行がシステム環境を構築する。学習教材として、小学館の「デジタルドリルシステム」が使用される。
内田洋行は、これまでにも全国の学校に対してPCの導入支援を行っており、「学校の現場を一番よくわかっている」と、同社 代表取締役社長の柏原孝氏。同氏は、実証実験によって「従来できなかった新しい教育や学習が発展することを期待している」と話す。また、インテル 代表取締役共同社長の吉田和正氏は、実証実験を通じて教育関係者およびIT業界との連係を強化すると共に、「児童の学力向上はもちろん、PCやインターネットに慣れ親しんで想像力を豊かにしてほしい」と述べている。
実証実験は、2008年9月から2009年3月までの6カ月間を予定している。この間、児童の学力向上の効果を測定することはもちろん、必要とされるPCやコンテンツ、環境整備と運用についても検証される。