セールスフォース・ドットコム、コールセンター技術のInStranetを買収

文:Mike Ricciuti(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-08-20 19:05

 Salesforce.comが再び顧客関係管理(CRM)のルーツを超えて、サービスおよびプラットフォームを拡張するための買収を実施した。

 Salesforce.comが買収したのはコールセンター用ソフトウェアを手がけるInStranetで、買収額はおよそ3150万ドル。Salesforce.comによると、同社は買収により、社内のカスタマーサービスと、18カ月以内にローンチ予定のSaaS(Software as a Service)製品の両方に利用できる技術を手に入れることになる。

 1999年創業のInStranetが開発するナレッジベースマネジメントソフトウェアは、よくある質問の答えを顧客が自ら探し出せるようにすることで、企業が提供するセルフサービスサポートの機能を改善する。

 現在はオンラインサービスとして提供されていないが、Salesforce.comはこれをSaaSプラットフォームに組み込む意向だ。シカゴとパリに勤める44名の従業員はSalesforce.comに移籍する。Salesforce.comの広報担当Bruce Francis氏によると、InStranetの最高経営責任者(CEO)Alex Dayon氏はSalesforce.comの製品管理担当バイスプレジデントに就任するという。

 Salesforce.comは本買収により、英国の通信事業者Orange、T-Mobile、Comcastなど、InStranetが取引してきた大口顧客を手に入れることになる。同社は来るSaaS製品「Salesforce.com Knowledge Base」では、OracleやSAPなどの競合が出す製品に比べて、技術的な優位性を発揮できると考えている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  2. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  3. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

  4. ビジネスアプリケーション

    AIの投資対効果を最大化する「先導者」の存在--企業に求められる戦略策定能力

  5. ビジネスアプリケーション

    「AIエージェントによる顧客サポート」など10選、セールスフォースが示す最新のデータ活用法

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]