Silverlight 2.0の最終版リリースはどうやら10月

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子

2008-09-30 07:21

 MicrosoftがAdobe「Flash」に対抗する「Siverlight 2.0」リリースのWindowsおよびMac OS Xバージョンはゴール地点に近付いている。

 先週終りに、MicrosoftはWindowsとMac OS X用のSilverlight 2.0の初のパブリックリリース候補(RC)テストビルドをリリースした。この新しい「RC0」ビルドはエンドユーザーではなく、特に開発者が対象とされている。Silverlightの公式サイトで次のように説明されていた:

 「Silverlight 2 Release Candidate 0(Silverlight 2 RC0)は、テスト目的とSilverlight 2 Beta 2アプリケーションをSilverlight 2のリリースに備えるのを手助けするために開発者に提供されはじめた。」

 MicrosoftはSilverlight 2.0のWindowsおよびMac用の最終バージョンを10月の第1週あたりにウェブ上でリリースする方向であると筆者は聞いている。Microsoftはこの夏にSilverlight 2.0の最終リリースを提供することを目指していたと、Silverlightの内部時間表を同氏のブログで公開したあるMicrosoftのブロガーが述べている。

 Microsoftは最終リリース予定日についてコメントしていない。しかしコーポレイトバイスプレジデントのScott Guthrie氏は、最終リリースは「今からそれほど遠くない」とのコメントをブログしている。米国時間9月25日のGuthrie氏の記事はさらに次のように述べている:

 「既存の(Silverlight)Beta 2アプリケーションを持っているなら、最終リリースに向けて準備を始めてください――ひとたびSilverlight 2がリリースされると、既存のベータリリースをインストールしているユーザーは自動的に最終バージョンを使用するようにアップグレードされるからです。リリース候補でアプリケーションをテストすることで、あなたのアプリケーションが簡単にアップデートできて、最終リリース後の数時間内に準備が整うように確保されます。」

 Microsoft関係者は同社がSilverlightで多様なオペレーティングシステムとブラウザをサポートする計画であると述べている。同社はMac用のSilverlight 2 Beta 2バージョンを6月にリリースした。同社はNovellに対しLinuxへのSilverlightポートを承諾(および支援)し、そのコード名を「Moonlight」とした。最初のMoonlight(Silverlight 1.0ポート)のパブリックテストビルドは2008年5月にリリースされている。MoonlightのSilverlight 2.0をサポートするバージョンは現時点では「プレアルファ」である。

 Microsoftが「Windows Mobile」用Silverlightのテストバージョンをリリースする日程については正式な言葉はまだ聞かれない…。これについては10月終わりのProfessional Developers Conference(PDC)でもっと話があるだろう。MicrosoftはMobile用Silverlightの最初のリリースはSilverlight 1.0リリースに基づいたものになると述べている。

アップデート:MicrosoftはSilverlight 2.0アプリケーションをWindows MobileにポーティングするセッションをPDCで開催する予定であると、ある読者が指摘した。PDCセッションリストからは以下の通り:

 「このデモ満載のセッションでは、既存のSilverlight 2アプリケーションを拡張してWindows Mobileでも動作させる方法や、カメラ、GPSまたはWiFi、あるいはロケーション用の無線スタックといった周辺機器にアクセスするリッチなSilverlightのモバイルアプリを構築する方法を学ぶことができる。われわれはまた、Windows Mobile上のSilverlightアプリケーション開発をサポートするMicrosoft Visual Studioのツール強化や、モバイル上で目を見張らせるようなUIを提供する際に何を考慮するかについて話し、デスクトップ用のSilverlightアプリを開発する場合との主要な相違点を理解するのを助ける。」

 SilverlightがLive Meshとどのように合致するのかについて、MicrosoftはPDCでどんなことを言うのか、あるいは言わないのか、についても気になる。Live Meshは同社のシンクロナイゼーションプラットフォームまたはサービスである。MicrosoftのScott Hanselman氏が指摘していたとおり、この2つの技術の間には何らかの関連性があるようだ。これについてMicrosoftにコメントを求めると、同社の広報担当者から以下のようなコメントが得られた:

 「Live Meshの技術プレビューとLive Platformは、ユーザーがアプリケーション、データ、そしてすべてのデバイスによる人々と接続できるように設計されている。Silverlightは複数のデバイスやプラットフォームに共通の体験(われわれの独自のLive Desktop体験を含め)をもたらすために非常に効果的な方法である。近い将来には、第三者がLive Platform用のSilverlightベースのアプリケーションを構築する方法についてもっと多くのことを伝えていく予定だ。」

 Silverlight 2.0をチェックした人はいますか?どの点が気に入りましたか?あるいは気に入らなかったですか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]