ソフトウェアライセンスの販売の管理はソフトウェアベンダーにとって非常に頭の痛い問題であるという。顧客に対してライセンスを直接販売しているのであればあまり問題にはならないだろうが、実際にはソフトウェアベンダーは数多くの販売会社を通じて販売しているからだ。
どの顧客のどの部署がどの販売会社を通じて購入したのかを、一元的に管理できているソフトウェアベンダーは非常に少ないと、ビープラッツの代表取締役社長の藤田健治氏は指摘する。たとえば、ソフトウェアベンダーは販売するソフトウェアのライセンスの有効期限が切れそうになったとしても、どの販売会社を通じて顧客にアプローチするとよいのかが把握できていないのだ。
ソフトウェアベンダーの総売上に占めるライセンスの更新料の比重は非常に高いと言われているが、実際にはこのような現状から、ライセンス更新の販売のチャンスを失っているケースも多くあるという。今後、ソフトウェアを売り切りではなく、サービス型--いわゆるSaaS(Software as a Service)--のようにサブスクリプション型で提供していけば、こうしたケースは増えていく可能性がある。
ビープラッツはこの問題を解決するためのソリューション「SaaSplats(サースプラッツ)」の最新バージョンを11月より販売開始することを発表した。SaaSplatsはASPあるいはソフトウェアのライセンス販売で提供される。
SaaSplatsはさまざまな側面を持つが、ソフトウェアベンダーが実際の利用者となるような形式を想定している。