上司のプレッシャーのおかげ? 半年で700点台前半から800点台へ--オトナの試験勉強 TOEIC編 - (page 4)

内田大介(トレンドマイクロ)

2008-11-12 08:00

「試験慣れ」は最大の効果

 リスニングにしても筆記にしても、何らかの形で毎日少しずつ勉強を続けたことは、やはり効果に結びついたように思います。リスニングについては、歌を覚えるように英語の発音が耳に入るようになり、明らかに力がついたと実感できました。

 また、こうした努力はもちろんのこと、実際の点数アップに結びついたのはTOEICを何回も受験したことによる「試験慣れ」が大きいのではないかと考えています。筆記試験という独特の雰囲気やテストの時間配分は、受験回数を重ねてようやく習得できたと感じるからです。

 特に私は、筆記試験後半の長短文読解に時間を取られてしまいがちだったので、筆記試験開始後すぐに後半の読解問題を解いてから文法や穴埋め問題に取り組むようにしました。この手法を取り入れてからは、かなり時間配分がうまくできるようになりました。

 4回の試験のうち、初回は705点と以前よりも点数が低くなってしまいましたが、その後は735点、770点と着実にスコアを伸ばしました。そして、K部長と約束した半年後となる2003年3月、4回目の受験でついに825点を獲得できたのです。

目標を着実に達成することの大切さ

 試験結果が出るまでに1カ月かかったため、半年以内にK部長に「報告」はできなかったものの、最終スコアを提出した時点で何とかお許しが出ました。

 以前から漠然と「TOEIC 800点くらいになりたいなぁ」という願望は持っていたものの、具体的な動きに結びつけられなかった私がここまでがんばれたのは、K部長のおかげだと思っています。「半年で800点を取る」というプレッシャーが大きかったため、勉強に楽しさを見いだす余裕はありませんでしたが、自分の努力が点数という形で結果に出るのは非常に面白いものでした。

 実際には研修費用は既に予算消化されていたため、私が個人的に支払うことは会社の仕組み上できないと途中で気づいていたのも事実です。しかし、これは社会人として「課せられた目標を着実に達成する」ということを学ぶきっかけとなりました。そんなK部長には今も感謝しています。

 その後私は、お客様を海外にお連れする際のアテンド要員として、毎年のように渡米する機会をいただくようになり、楽しく英語を使う機会に恵まれました。今後は900点突破という新たな目標に向けて、楽しく少しずつ学びたいと思います。

勉強ツールとその活用度 「新TOEIC TEST 730点攻略コンプリートマスター」三修社(利用度80%)
「英熟語ターゲット1000[3訂版]実戦問題集」旺文社(利用度50%)
期間中の焦り度 90%
勉強熱心度 60%
結果 715点(2002年8月)→ 705点(2002年10月)→ 735点(2002年11月)→ 770点(2003年1月)→ 825点(2003年3月)
結果満足度 85%

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