What's up, man?
英語の勉強、楽しんでいますか? 単語帳は分厚くなってきましたか? 学習の成果はTOEICの点数だけではありません。自分が学習している参考書がアンダーラインや書き込みで汚くなっていき、単語帳が厚くなってくるなどして努力した自分の足跡が分かると、継続へのモチベーションが沸いてくるものです。英語に限った話しではありませんが、学習は継続すること以上に大切なものはありません。常に継続を意識した学習を心がけるようにしましょうね。
さて、今回は子供の英語学習について書かせていただきます。このコラムを読んでいる方は、少なからず英語に苦労された経験があるのではないでしょうか。しかし、自分と同じような苦労はさせたくないと焦るあまり、子供たちに間違った英語学習を課していませんか? 一番してはいけない過ちは、自分が困った経験を元に、自分の価値観による英語教育をしてしまうことです。
第1回で、英語学習に重要なポイントとして以下の3つを挙げました。覚えていますか?
- モチベーションの維持
- 学習成果の展開が見えること、それが楽しいものであること
- 効率的な学習の方法論
この項目をそのまま子供に当てはめることは出来ません。なぜなら、この3つのポイントは頭が固くなってしまった大人向けのポイントだからです。大人はすべての行動に理由付けが必要です。「なぜ学ぶのか」「何がどうなれば達成と言えるのか」「目標は?」「キャリア形成にどう役立つ?」といったことは、大人だから気になることなのです。子供はそんな理由付けを全く気にしていません。子供にとっては、楽しいか楽しくないか、やりたいかやりたくないかだけなのです。
子供のうちにぜひ「リズム感」を身につけよう
いろいろな考え方があると思いますが、私は子供の時代でしか学べない事を学ぶべきだと考えています。それは「聞く」力です。中でも、言語における聞く力で一番重要な「言葉のリズム感」を学ぶべきだと思います。英語を自由に操る人は、英語のリズムを知っています。逆に英語が苦手な人は、英語のリズムについて無頓着です。言葉にはリズムがあり、言語によってそのリズムは異なるのです。
日本人は英語が苦手な一方、韓国語は上手だと言われます。それは文法が似ているからだと言われますが、私はそうは思えません。文法は学習によって身につきます。文法がマスターできないのは、単に努力不足です。しかし、リズム感を学ぶことは難しいのです。だから、リズムの似ている言語の方が習得しやすいのです。
例えば音楽を考えてみましょう。かちかちの機械的なリズムを持つテクノミュージックを演奏するミュージシャンが、リズムの微妙なずれから生じるノリを重視するブルースを演奏するのは大変難しいと思います。リズム感の違う音楽をマスターするのは難しいものなのです。