Windows 7を試す--パブリックベータ配布直前レビュー

文:Renai LeMay(ZDNet Australia) 翻訳校正:湯木進悟

2009-01-08 07:50

UPDATE この数日間、われわれは「Windows 7」の非公式ベータ版(ビルド7000)のテストを進めてきたが、もし製品版でも、これと同じパフォーマンスが実現するならば、Windows 7は、Microsoftにとって史上最高のOSとなるだろう。

 Windows 7のファーストインプレッションをお届けする前に、まずは筆者が、これまで数多くの非難にさらされてきた「Windows Vista」を、Intel Core 2 Duoを搭載するPC上で、(Ubuntuと一緒に)過去18カ月に渡って、特に不具合もなく使用してきたことを紹介しておきたい。

 筆者は、Vistaが、「Windows XP Service Pack 2」からの価値あるアップグレードであったと考えている。(大量のリソースを消費すると評すべきかもしれない)明らかな問題も抱え、いくつかの機能はデフォルトでオフにする必要があるものの、Vistaは、2001年に最初にリリースされたXPよりも、実際は非常に安定した使いやすいOSと、筆者は考えている。

 当初のVistaのリリース時は、いくぶん不安定な要素もあったものの、Service Pack 1のリリースや、段階的なドライバの改善を経て、現在に至っている。

 こうした背景を考慮に入れるに、筆者は、ここ数日の間、Windows 7のベータ版で、Microsoftが、Vistaの強みを活かしつつも、大半の弱みを解消してきたことを発見して、喜んでいるところである。

 Windows 7ベータ版のインストールは、快適であった。今回のテストマシン上のドライバサポートは、インストール直後から完璧であり、インストールに要した時間は、たったの30分であった。2度の短い再起動を経て、Windows 7の安定したデスクトップ環境が立ち上がった。とはいえ、メインのパーティションに加え、200Mバイトのパーティションが作成される理由に関しては不明である。デスクトップが立ち上がった直後、最新の33Mバイトのアップデートが通知された。

 基本的なデスクトップパフォーマンスは、非常に良好である。Windows 7が、とにかくVistaよりも高速であると、これまで伝えられてきたが、それは真実と言えそうだ。テストマシンのスペックは、2.8GHzのPentium 4プロセッサ、80GバイトのIDE接続のHDD、512Mバイトのメモリというものであったが、確かにWindows 7は、アプリケーションのインストールと起動、ファイルのダウンロード、ウェブの閲覧、その他のタスクの実行を、同時に行ったとしても、まったく問題を抱えることがなかった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]