マイクロソフトは4月1日、同社が2010年のリリースを予定している次期サーバOS「Windows Server 2008 R2」の早期施策として、「Windows Server 2008 R2アップグレードキャンペーン」を開始した。
このキャンペーンは、現行製品である「Windows Server 2008 Enterprise」または「Windows Server 2008 Standard」を、4月1日から6月30日のキャンペーン期間中に購入したユーザーを対象に、「Windows Server 2008 R2」対応エディションへのアップグレード権が含まれる「ライセンス&ソフトウェアアシュアランスパッケージ(L&SA)」(新規購入ライセンスと保守サービスライセンスのセット)を特別価格で提供するもの。
このキャンペーンを利用すると、Windows Server 2008 Enterprise(Select L&SA)が42万6900円、Windows Server 2008 Standard(Select L&SA)が13万1400円と、約15%割引で購入可能。また、Windows Server 2008 Standard(Open L & SA)では、Open Businessの場合で16万8000円 、Open Value の場合で19万5400円 と、約20%割引での購入が可能となる(いずれも税別の参考価格)。
次期サーバOSとなる「Windows Server 2008 R2」では、仮想マシンの動作を止めずに物理ホスト間を移動させる“Live Migration”を実装した仮想化技術「Hyper-V 2.0」、260以上のコマンドレットを新たに追加したコマンドラインシェル「PowerShell 2.0」が標準装備される。また、2009年内に発売予定の次期クライアントOS「Windows 7」と組み合わせて利用できる機能として、ブランチオフィスのユーザーがアクセスする遠隔地サーバ上のファイルキャッシュを作成する「BranchCache」機能、IPv6/IPSecを利用したセキュアなインターネット通信で企業ネットワークにリモートからアクセス可能にする「DirectAccess」機能などが搭載される見込みだ。
4月15日以降には、同社サイトにおいて、Windows Server 2008 R2ベータ版評価ガイドのダウンロード提供を開始する予定。マイクロソフトでは、これらのキャンペーンや施策により、企業のWindows Server 2008新規導入への投資を保護すると同時に、Windows Server 2008 R2へのスムーズな移行を支援するとしている。