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日立、クライアントブレード新モデルを販売開始--集約度を2倍以上に

田中好伸(編集部)

2009-05-18 13:41

 日立製作所は5月18日、データセンターへのクライアントPCを集約できるクライアントブレード「FLORA bd」シリーズのラインアップに既存モデルの2倍以上の高集積度を可能にした「FLORA bd500」を追加、5月19日から販売を開始することを発表した。

 今回発表されたFLORA bd500は、基幹系システム向けサーバの開発で蓄積された実装技術を応用、ベースユニット下部の冷却ダクト装置や背面の開口率(筐体背面の面積に対し、冷却風の通過する部分の面積比率)を確保した構造で、冷却効率を向上させている。これにより、最大40台のクライアントモジュールを高さ5Uのベースユニット1台に搭載できるようになっている。

 既存モデルの「FLORA bd100」はLANスイッチを別途用意する必要があったが、FLORA bd500は背面にLANスイッチのモジュールを内蔵することで、ラックスペースをより有効活用することができる。この設計で、FLORA bd100の約2.3倍となる、高さ42Uのラック1台に最大320台のクライアントモジュールを集約できる。

 また、ベースユニットの背面には電源モジュールと冷却ファンモジュールを複数台搭載している。一つの電源が故障した場合でも、他の電源が稼働し続けていることで、システムダウンを防止できるようになっている。各種モジュールの稼働を監視するコントロールボックスを搭載することで、障害発生を即座に検知、対応することが可能になっている。

 クライアントモジュールの利用状況に応じて不要な電源モジュールを切るなど、自動で電源モジュール数を制御、最適稼働させる電源制御機能を、コントロールボックスに搭載している。こうした省電力化支援としては、深夜や休日など業務に使用しない時間帯のPC休止設定やユーザーグループごとの運用スケジューリング設定を配信して、システム全体の節電を支援できる省電力運用ソフト「SAVINGDA Pro」を、今回のFLORA bd500にも適用、最大65%の省電力化を実現できるとしている。

 CPUにはインテルの最新モデルである「Core 2 Duoプロセッサー P9600」を採用。FLORA bd100と比較すると約1.5倍の性能向上を実現しているという。また、サーバ配線技術を活用することで、高信頼化と高密度基盤実装を実現、既存モデルに比べて約40%の容量削減、小型化を図ったとしている。

 クライアントブレードを管理するクライアント統合用管理ソフトウェア「FLORA bd Link」の機能も強化されている。シトリックスのデスクトップ仮想化ソフトの最新版「Citrix XenDesktop 3.0」にも対応することで、ユーザー端末からのクライアントモジュールのリセットが可能になるなど、問題発生時の対応をシステム管理者を煩わせることなく、ユーザー側で迅速にできるようになっている。

 日立では、シンクライアント技術を活用した情報漏洩防止対策を中心にした「セキュアクライアントソリューション」を2005年から提供している。シトリックスのデスクトップ仮想化ソフトを活用して、ブレードPC方式とサーバベース方式を混在して利用できる「セキュアクライアントソリューション 統合型」を製品化、今年1月から提供を開始している。

 統合型では、XenDesktopやFLORA bd Link、加えてユーザー情報を一元管理するためのActiveDirectoryが必要になる。日立では、システムにこれらの必要なソフトをFLORA bd500のベースユニット1台にインストールしてパッケージ化した“オールインワン”モデルを提供することも発表している。

 クライアントブレードのほかに管理サーバを別に用意する必要がなくなりことで、初期導入コストの抑制、設定作業の省力化、システム構築期間の短縮などが実現される。試験的導入や中小規模向けに導入して欲しい考えだ。オールインワンモデルは第1四半期(4〜6月)中に販売開始する予定だ。

 FLORA bd500の価格構成はクライアントモジュールが11万3400円から、ベースユニットが34万9650円から、となっており出荷時期は5月29日となっている。

bd 500 今回発表されたFLORA bd500(クライアントモジュール)

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