NTTデータ イントラマートは5月19日、同社のシステム構築基盤「intra-mart WebPlatform」上で稼動するアプリケーションのSaaS(Software as a Service)化を推進し、そのビジネスモデルを構築するためのプロジェクトとして「Ready & Go for SaaS」を立ち上げたと発表した。
Read & Go for SaaSプロジェクトを立ち上げた背景には、intra-martの最新バージョン7でSaaS向け機能が強化されたことにある。NTTデータ イントラマート 代表取締役社長の中山義人氏は同プロジェクトについて、「これはパートナー各社の製品群とシナジーを出しつつSaaSを推進するためのプロジェクトだ。参加しているパートナーと情報を共有し、製品に付加価値をつけるため協議しつつ、顧客に新たなメリットを提供できるようにしたい」と述べた。
現在、intra-martを基盤として稼働するアプリケーション群は、イントラマートおよびパートナーの提供するソリューションも含め20種類以上。Ready & Go for SaaSプロジェクトでは、これらのアプリケーションを必要最低限の改変でSaaS対応とし、SaaS市場への参入を支援する。
NTTデータ イントラマート マーケティング本部長の久木田浩一氏は、「基幹系から情報系、セキュリティ系、業種特化型アプリケーションや各種ツールなど、さまざまなソリューションが一気にSaaSで利用できるようになる。操作も統一されているため、習得期間が短縮でき、オペレーションミスも防止できる。また、得意先マスターや仕入れ先マスターなど、ビジネスの基本となる各種マスターは共通化されており、マスター再設定の工数削減にもつながるほか、他のアプリケーションとの連携も容易だ」と、同プロジェクトによって提供されるSaaS製品群の特徴をアピールした。
なお、課金体系や価格帯などは未定で、今後各事業者と販売計画を組んだ上で個別に決定するとしている。