クレオは6月25日、企業向けビジネスソリューション「ZeeMシリーズ」の新ラインアップとして、目標管理、人事考課、キャリア開発などを含む、企業の人材戦略を支援するパッケージ製品「ZeeM人材開発」を発表した。同日に販売が開始されており、出荷は2010年1月より行われる予定。
「ZeeM人材開発」では、企業の「人材戦略」を支援するための各種機能を提供する。策定された経営方針から、各事業部門、部署、社員個人の各レベルの目標を設定し、管理できるほか、それに基づいた人事考課、個人のキャリア開発までをカバーする。管理しているデータの集計やレポートの作成、個人の業務経歴書やスキル内容の照会などにより、社内人材の可視化を行え、適切な人員配置計画を支援する。また、社員自身が希望するキャリアを申告し、その内容を管理する機能も備える。
クレオによれば、企業によって大きく異なる既存の目標管理制度や評価制度に合わせたカスタマイズが容易な点が同製品の特徴という。また、クレオの「ZeeM人事給与」をはじめとする他の人事システムとのマスター連携が可能。ソフトウェアプラットフォームとしては、NTTデータ イントラマートの「intra-mart」を採用していることで、システム拡張や他システムとの広範な連携などにも柔軟に対応できるとする。
同社では、現在の企業が抱える課題として、企業戦略を各組織と社員が実行するためのミッションマネジメントを行うための基盤が整備されていない点、社員に求められるスキルの多様化や団塊世代の大量退職などによって、業務にかかわるスキル継承が難しくなっている点を指摘。「会計」「人事給与」「購買管理」といった既存のZeeMシリーズのユーザー企業からあがっていた「優秀な人材を採用したい」「優秀な人材を育てたい」「優秀な人材にはやめてほしくない」といった、人材にまつわる要求に応えるために、今回の「ZeeM人材開発」の開発に取り組んだとしている。
「ZeeM人材開発」の参考価格は、従業員数2000名までの場合、500万円程度。今年度中に20社、今後3年間で100社への販売を目標とする。