Microsoftは7月3日、エジプト カイロにて学生を対象としたIT技術コンテスト「Imagine Cup 2009」の世界大会を開幕した。予選では175の国と地域の30万名がこの大会に参加し、決勝の地エジプトには124カ国から440名の学生が集まった。
Imagine Cupが開催されるのは今年で7回目。今回日本からは、毎年各国代表が世界に送り込まれるソフトウェアデザイン部門はもちろんのこと、組み込み開発部門と写真部門でも日本の参加者が世界大会に挑戦する。過去に日本から2部門にて世界大会に挑んだことはあるが、3部門が世界大会の決戦に残るのは今回が初となる。
ソフトウェアデザイン部門の日本代表は、3月末に開催された日本大会で優勝したチーム「NISLab++」だ。メンバーの中島申詞氏、前山晋哉氏、加藤宏樹氏、門脇恒平氏のうち、門脇氏以外の3名は2008年のパリ大会にも参加した経験者。昨年は1回戦で敗退したが、悔しい思いをバネに今回は早くから準備を進めており、「今回こそは結果を出したい」と意気込んでいる。
組み込み開発部門で世界大会に挑むのは、東京高等専門学校のチーム「CLFS」。そして写真部門では、武蔵野美術大学の寺田詩織氏が世界大会に挑戦する。両部門は、各国で代表者が選ばれるのではなく、すでに世界中の参加者の中から事前選考を勝ち抜いたチームのみが世界大会へと進む。
開会式には、米Microsoft チーフソフトウェアアーキテクトのRay Ozzie氏もエジプトまで駆けつけた。Ozzie氏は、「ここにいる君たちは、すでに多くの参加者の中から勝ち抜いてきたすばらしい力を持っている。問題を解決する能力を持ち、世界をも変えていく力があるのだ」と、学生らにエールを送った。
今回のImagine Cupはエジプト政府が公式に承認しており、大統領夫人賞が設置されたほか、最終日の優勝発表はピラミッドの前に作られる特設会場にて行われる予定だ。