景気低迷の今だからこそムダのないIT環境の実現が不可欠:CA

山下竜大 2009年08月03日 11時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「景気の低迷は全世界共通の課題だが、難しい時期だからこそCAのService Managementソリューションが企業にとって大きな助けになる」――こう話すのは、CAのITサービス管理担当バイスプレジデントであるRobert Stroud氏だ。

 「東京でも、ニューヨークでも、企業におけるコスト削減というプレッシャーは同じ。そこで適切な製品を適切な人にタイムリーに届けること、ビジネスを推進するために適切な形でシステムが有効活用されているかを担保することが必要なになる。これを実現するのが『CA Service Management』だ」(Stroud氏)

 Service Managementは、ITサービスの運用コストを改善し、潜在能力を最大限に引き出すことを目的としたスイート製品。構成管理データベース「CA CMDB」、サービスオペレーション「CA Service Desk Manager」、ITクライアント管理「CA IT Client Manager」、IT資産管理「CA IT Asset Manager」、サービスカタログ管理「CA Service Catalog」、IT管理会計「CA Service Accounting」の6製品で構成されている。

 Service Managementを導入することで、ITサービスを効果的に管理できることはもちろん、必要な資産がどこにあり、それぞれがソフトウェアの要件にあっているかという管理や、デバイスやコンポーネントを必要のないときにはオフにしてしまうことで電力消費量を削減するなどの仕組みを短期間で実現できる。

 「日本CAのBuster Brown社長からオフィスのエアコンを1日に1~2時間止めると月に1万ドルのコスト削減になるという興味深い話を聞いた。適切なときに、適切なだけ使うという試みをデータセンターに当てはめて考えてみると、さらに大きなコスト効果が見込めることは想像に難くない」(Stroud氏)

 こうしたムダをなくし、より効果的なビジネス環境を実現する取り組みをCAでは「Lean IT」というコンセプトで推進している。“Lean”は、“ムダのない”という意味だが、単にスリム化をするのではなく、システムやサービスにリソースを適切に割り当てていくことでムダをなくし、効率化することを目指している。さらにService Managementの現状や取り組み、今後の展開などについてStroud氏に話を聞いた。

IT以外の問題も含めた解決へ

――Service Managementはどのように企業に導入されていくのでしょう。

 われわれの希望としてはスイート製品として導入してもらえると嬉しいのですが、現実的には進化型、または成熟モデルでの導入が一般的でしょう。まずは、IT Asset ManagerやService Desk Managerからスタートし、徐々に機能を拡張していく方法です。

Stroud氏 Robert Stroud氏はITサービス管理とITガバナンスのエバンジェリストも務めている

 たとえば、資産を最適にコントロールしていきたい企業では、その資産がどこにあり、どのように使用され、ライセンスを管理してということをIT Asset Managerで管理することから始めます。また、インシデント対応や管理、顧客のより良いサポート、変更管理に大きな価値を見いだすのであればService Desk Managerからスタートするのが有効です。

 変化の激しい経済環境ですから、長期にシステムを構築するのではなく、短期間で必要な機能だけをまず導入し、少しずつ拡張していくことが現実的でしょう。

――Service Managementの導入効果について聞かせてください。

 どの製品から導入するかで効果は変化してきますが、あるメーカー企業では、変更管理製品を導入することで、導入前に200分だったサービスの非可用性を半分の時間に削減できました。またある銀行では、IT Asset Managerで導入されているのに使用されていないライセンスを把握し、必要な分だけ追加購入することなどで、年間200万ドルのコスト削減を実現しています。

――サービス管理におけるCAの強みは?

 真の意味でエンド・ツー・エンドのライフサイクル管理ソリューションを提供できることがCAの強みです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]