ラックは8月10日、「カード番号保有チェックサービス」を発表した。PC内にクレジットカード番号が保存されていないかどうかを診断するサービスで、銀行や証券会社、保険会社を主な対象として、同日よりサービスを提供する。
カード番号保有チェックサービスは、金融機関などのクレジットカード情報を扱う従業員のPCに、16桁のカード番号が不用意に保存されていないかをスキャンするサービス。サイバーリスク総合研究所が開発した調査ツールを用いてPC内をスキャンする。
本サービスの大きな特徴は、既に削除されたファイルも調査可能な点にある。同社では従業員が削除したデータや、開発時のテストデータなども検知可能だとしている。そのほか、外付けドライブやUSBメモリなどのリムーバブルメディアを調査の対象に加えることも可能だ。
サービスの流れは、ヒアリングを通じて調査対象となる部署とPCの台帳を作成する。その後、調査ツールを各PCにインストールして実行、調査結果を得る。その結果をもとに、ラックの専門エンジニアが各PCにおけるカード情報の有無を判定し、今後の対策方法をアドバイスする。
ラックでは、1社あたり300万円から400万円での提供を想定している。今後1年で40社への販売を目指す。