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2009年のEnterprise 2.0市場を評価する - (page 2)

文:Dion Hinchcliffe 翻訳校正:石橋啓一郎

2009-09-04 08:00

 このリストには70以上の主要製品が挙げられており、ソフトウェアプラットフォーム全体で見ると、多くが独自に開発されたもので、BlogやWiki、フォーラム、コミュニティ、ソーシャルネットワーク、ソーシャルメッセージなどの多彩なWeb 2.0機能を備えている。ここでは、「創発的で、自由な形式の、社会的な協調を促す」ツールという精神を備えた製品の包括的なリストをつくるため、あらゆる努力をした。また、リストに掲載する製品は、一定の説得力があり、十分な機能があるものに絞った。このリストに挙げた製品は、筆者の考えではどれもしっかりした製品だ。文字通り数百ものアプリケーションがこの基準で選外となった。

(参照:The enterprise microblogging marketplace for mid-2009

 このため、例えばシンプルながら人気のあるYammerなどのマイクロブログツールが、広く普及していて機能満載のMicrosoft SharePointスイートと並んでリストに掲載されている。これらは展開規模と目的においてかなり異なるアプリケーションであることに注意する必要がある。ある組織内で、性質の異なる製品が並べて使われていることもあるだろうが、よく考えられたエンタープライズソーシャルコンピューティング戦略を持つ組織ならば、事業における要件に基づいて、適切なツールをじっくり選択するはずだ。言い換えれば、これらのアプリケーションは互いに交換可能ではないが、コラボレーションやナレッジマネジメント、専門知識の配置、企業データの活用などを向上する可能性を持つ、一般的なアプリケーションの集合体を形成している。

現在のEnterprise 2.0市場を測る

 個々のアプリケーションを調査し、評価フレームワークに当てはめた結果得られた結論は、次のようなものだ。

  1. 今回調査したEnterprise 2.0製品は、1)従来型のエンタープライズ向け機能を持つもの、2)オープンソースあるいはオンラインツールに起源を持つもの、3)両者の混成型、が多数を占めた。Enterprise 2.0市場分布図では、各製品をこれら3つのカテゴリのいずれかに当てはめたが、カテゴリへの適合度には差がある。この図を見る際には、このカテゴリ区分は絶対ではないことを念頭に置いて欲しい。これは、製品そのものが頻繁に進化し、変化するからだ。とは言っても、このカテゴリ区分は製品の持ちうる力がどの辺りに位置づけられるのかを知るうえで十分な材料になる。筆者の経験では、成功を収めているEnterprise 2.0事例では(もちろん、すべてではないが)、図で緑色になっている右上の部分「スイートスポット」寄りのプラットフォームを活用している場合が多い。つまり、閉鎖的でないことや様式に縛られないこと、Web志向であることなどの本質的なEnterprise 2.0の特徴と、ガバナンスやセキュリティ、シングルサインオン、ポータルサービスのサポート、標準準拠などの企業のニーズを調和させたソーシャルプラットフォームが存在するということだ。
  2. 大規模なECM/DMSプラットフォームは今や何らかの形でEnterprise 2.0的機能を提供している。MagnoliaやEktron、Sitecore、FatWire、Exoなどの、リストに掲載した従来からあるエンタープライズ向けアプリケーションは、BlogやWiki、タグ付け、ソーシャルなインタラクション、あるいはその他のEnterprise 2.0的要素を持っている。しかし、そのことで上記のアプリケーションが必ずしもよいEnterprise 2.0プラットフォームになっているとは限らない。従来型のベンダーから出ているEnterprise 2.0のソリューションを購入する際には、注意深く評価し、自分が必要としているものがそこに含まれていることを確かめる必要がある。場合によっては、ほかの機能には問題がないが、従来の製品に後付けしたWeb 2.0機能の部分は見せかけに過ぎないこともある。Enterprise 2.0においては、多くの場合「少ない方がいい」ということも念頭に置いてほしい。したがって、図の青い部分に位置づけられている製品は、注意深く検討し、FLATNESSES(Freedom、Link、Authorship、Tagging、Network-oriented、Extensions、Search、Social、Emergence、Signal)の観点から細かく分析する必要がある。

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