日本IBMは9月8日、中堅企業や小規模事業所向けのグループウェア導入オールインワンパッケージ「IBM Lotus Foundations」の提供を開始した。Lotus Notes/Dominoをベースに各種の管理機能、無料オフィスソフト「Lotus Symphony」、そしてLinuxベースの専用OSをワンパッケージ化したもので、ユーザーは手持ちのx86サーバハードウェアにインストールすることで「最短30分のセットアップでグループウェア機能を利用できる」(同社)としている。
今回日本でリリースされるIBM Lotus Foundationsのラインアップには、新規導入ユーザー向けの基本パッケージ「IBM Lotus Foundations Start V1.1」および「IBM Lotus Foundations Start Server V1.1」、アドオン製品「IBM Lotus Foundations Reach V1.1」、既にLotus Notes/Dominoを本社で利用しており新たに事業拠点にも展開したいユーザー向けの製品「IBM Lotus Foundations Branch Office V1.1」、そしてFoundations Startの機能をカスタムハードウェアにインストールした状態で出荷されるアプライアンス製品「Lotus Foundations サーバー 1.1」が含まれる。
IBM Lotus Foundations Startで提供される機能は、Notes/Dominoをベースにした電子メール、カレンダー、掲示板などのグループウェア機能、ファイル共有機能、リモートアクセス機能、アンチスパムを含むセキュリティ機能など。また、文章作成、表計算、プレゼンテーションツールを含むIBM製無料オフィスツール「Lotus Symphony」も含まれる。IBM Lotus Foundations Reachは、既にStartが導入済みの環境に追加することで、インスタントメッセージングやボイスチャット、ビデオチャットなどのコミュニケーション機能を追加できる。
事業所への追加導入向けの「IBM Lotus Foundations Branch Office Server」は、本社で稼働している既存のNotes/Dominoサーバから必要な設定をコピーしてインストールを行う機能を持ったもので、IBMでは導入作業の工数を大幅に削減できるメリットがある製品としている。