富士通ビジネスシステム(FJB)は10月21日、コンピュータ・サービスの協力のもと、富士通製オフコン「PRIMERGY6000」を活用したCOBOL資産有効活用サービス「オフコンサポートサービス」の提供を開始した。
FJBによれば、オフコンユーザーは、オフコンの安定性や使い慣れた入力画面といった点を評価し継続的に利用している一方で、市場の変化や新技術への対応からオープン化への移行を検討したものの移行費用が予算と合わないケースや、COBOL技術者が退職し今後の運用に不安を感じるなど、今後の継続運用に苦慮している面もあるとする。
同社が提供を開始した「オフコンサポートサービス」は、FJBが持つオフコン分野におけるオープン化へのスキルやノウハウと、富士通のCOBOL資産有効活用サービスの分野で実績を持つコンピュータ・サービスの「ASPworks」「変換サービス」を組み合わせた新サービス。従来の個別対応型のサービスと異なり、低価格かつ短納期を実現しているという。
ASPworksは、オフコンをWindows上のウェブブラウザから操作、管理する機能を持つソフトウェアで、PCを使った運用管理を可能にする。現場担当者はオフコンの存在を意識せずにオフコン上のデータを活用できる。
変換サービスは、既存のCOBOL資産を有効活用するためのもので、プログラム資産をそのままオフコンからオフコンあるいはオープン化COBOLに変換して継続利用できる。ユーザーは、資産分析の結果から自社のソフト資産に合わせて「CASET変換サービス」「旧COBOL変換サービス」「NetCOBOL変換サービス」のいずれかを選択することにより、プログラムの変換から運用のアウトソーシングまで、一貫したサービスを受けられ、COBOL技術者不在の場合でも安心してオフコン資産を移管、継続利用できるとしている。
オフコンサポートサービスの参考価格は、ASPWorksが70万円(税別)。変換サービスが、NetCOBOL変換サービスでCOBOL-Gプログラム300本変換時の概算で420万円(税別)より。運用アウトソーシングサービスがファシリティ、死活監視、トラブル対応などを含めて月額30万円(税別)より。
今後3年間で、150社への販売を見込んでいるという。