NECと製薬大手の大正製薬は10月28日、大正製薬が社内情報システムの関連業務をNECに委託する契約を締結したと発表した。フルアウトソーシングサービス基本契約で、期間は2009年10月〜2015年度いっぱいの6年半。委託金額は「200億円を超える」(同社)という。
今回の契約は、大正製薬が本業の医薬品事業に経営資源を集中することを目的としている。
大正製薬は情報システム関連業務をNECに委託することで、経営と業務処理の両面で最適なITの活用体制を構築したい考え。加えて、IT活用の企画力強化やNECのデータセンターを活用することで生まれる災害対策の充実化といった点に期待を寄せている。
一方のNECは、大正製薬の情報システムの集約化と標準化、品質の向上を図る。また、本案件で得るノウハウを今後のサービス事業拡大に生かしたい考えだ。
NECは企画業務以外のシステムの管理、開発、運用、保守を担う。