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「18年前、一人の人間が、一つのOSを作リ始めました。それはいまや500億ドル規模の産業に発展しています。それがLinuxであり、彼がそれを作りだしたLinus Torvalds氏です」
そういって、Linux FoundationのエグゼクティブディレクターであるJim Zemlin氏は演台の袖を示した。
Zemlin氏の招きに応じて、グリーンのポロシャツにジーンズとスニーカーというカジュアルな「オープンソーススタイル」の男性が壇上に登った。日本人とさほど変わらない背丈、北欧系らしい金髪と碧眼、いくぶん恰幅よく、貫禄が現れた体型にシャイな笑顔――彼こそがLinuxの創始者、Linus Torvalds氏だった。
2009年10月21日から23日にかけて開催された「第1回Japan Linux Symposium」は、この二人の対談で幕を明けた。初日の基調講演が開かれたANAインターコンチネンタルホテル東京の大ホールには、850人もの参加者がTorvalds氏の話を聞くためにつめかけていた。
「あなたは」――と、Zemlin氏が口を開いた。
「初めてLinuxを作ったとき、これほど大きなプロジェクトになると思いましたか?」
「いいえ」とTorvalds氏は即答した。「このような将来を計画していたわけではありません。当時の私は、一人の開発者に過ぎませんでした。それに、もし現在の状況を予想していたなら、あまりにも巨大なその規模に圧倒されてしまい、プロジェクトを始めることさえしなかったと思います」
オープンソースプロジェクトとして、世界中のボランティアを集めて急速に成長したLinuxは、今やさまざまな産業領域で活用されている。
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