富士ゼロックスは、社内規程や業務マニュアルなどの作成、管理を支援するソフトウエア「Apeos PEMaster Manual Weaver 2.0」を、12月8日に発売すると発表した。
近年、多くの企業では、法的、社会的な要請から、有事の際の説明責任や監督官庁の立ち入り監査などへの迅速な対応が求められている。こうした対応を行うためには、業務を標準化し、手順を明確化した「規程、マニュアル」文書の整備や管理が必要となる。また、それらの文書は法規制等と対応づけて管理し、改正に応じて都度更新する必要があるなど、作成や管理に膨大な工数が発生している。
Apeos PEMaster Manual Weaver 2.0は、業務マニュアルや社内規程などの業務手続きを記述した、規程、マニュアル文書の作成や版管理、変更履歴管理などの効率化を支援するソフトウェア。
文書の作成にあたっては、「編、章、節」といった単位がすでに設定されており、レイアウトなどを事前に考慮せずに入力が開始できる。また、所定のフォーマットに従って入力すると、HTML形式やPDF形式での自動出力が可能なため、イントラネットでの掲載用や印刷用ツールとして活用できる。
文書の管理面では、編、章、節などの単位のデータを、旧版も含めて一元管理できる。規程の改定時は、改定履歴や差分を自動的に登録するため、変更個所が新旧比較で確認でき、監査時には過去の統制状況を迅速に説明できるという。
Apeos PEMaster Manual Weaver 2.0の価格は、サーバライセンスとクライアントライセンスに分かれる。サーバライセンスは、300万円(税別)。クライアントライセンスは、10クライアントライセンスの20万円(税別)より。
また、別途契約のオプションサービスとして、金融機関向けに金融財政総合研究所との協業による業務一覧テンプレートおよびプロセスフローを提供するほか、導入前の更新手順や改定時の入力基準策定のアドバイス、コンテンツの設計やデータ移行、教育サポートなども要望に応じて提供するとしている。