富士ゼロックスとマイクロソフトは11月28日、文書管理製品で協業すると発表した。富士ゼロックスの多機能複合機「ApeosPort」とマイクロソフトの次期OS「Windows Vista」、オフィスソフト「2007 Microsoft Office system」の連携システムを開発する。
両社によると、最近、企業内で紙文書やPCで作成する電子文書を統合管理するシステムの需要が高まっている。また法令順守やリスク管理の一環として、これら文書を含めた情報セキュリティ対策の必要性が増しているという。
今回の協業では、紙と電子文書の情報変換を行うApeosPortの外部サービスフレームワークを利用し、Vistaの電子文書フォーマット「XPS」と、2007 Office systemの電子文書格納/管理製品「Microsoft Office SharePoint Server 2007」の間でシステム連携を強化。企業が保有する紙や電子文書を、共通の認証レベルで管理統合できるようにする。これにより業務効率と安全性の向上が図れるという。
2007年第1四半期に、紙文書とXPS形式で作成した電子文書の相互管理システムを開発。同年第3四半期に、紙文書を含めた認証セキュリティ管理システムを開発する予定。
またマイクロソフトでは、富士ゼロックスとその販売会社の営業員、システムエンジニアに対してVistaや2007 Office systemに関する教育を実施。共同のプロモーション用セミナーも開催する。富士ゼロックスでは今後、ApeosPortとVista、2007 Office systemの連携システムを販売し、3年後に年間360億円の売り上げを目指す。