ノベルは12月2日、統合ログ管理の新製品「Novell Sentinel Log Manager」を発表した。コンプライアンス強化に代表されるログ管理需要の高まりを見込み、本日より提供を開始する。
Sentinel Log Managerは、ログファイルの圧縮や、SANおよびNASといったストレージへの対応など、統合ログ管理製品に必要な一通りの機能と性能を備える。
最も大きな特徴は、ノベルのID管理およびセキュリティ分野の製品群と連携可能な点にある。統合ログ管理分野は、IDとログを突き合わせて分析、保存したいというように、まずID管理の環境が整備された上で需要が発生することが多い。具体的には、
- ID管理「Novell Identity Manager」
- アクセス管理「Novell Access Manager」
- シングルサインオン「Novell SecureLogin」
- ノベル製品を対象とするログ管理製品「Novell Identity Audit」
- 特権ユーザー管理「Novell Privileged User Manager」
これらの製品と緊密に連携可能。また、ログ管理からID管理へといった方向での拡張にも対応する。
そのほか、各種レポートやルールのテンプレートなど200種類をウェブ経由で提供し、迅速なスタートと運用負荷の軽減を支援する。レポーティングや検索機能は、オンラインデータとアーカイブデータの両方に対して、同様に処理することもできる。
Novell Sentinelは、同社のID管理およびセキュリティ分野の製品ブランド。Log Managerのほかに、セキュリティイベント管理の「Novell Sentinel」と「Novell Sentinel Rapid Deployment」が存在する。ノベルでは2010年上半期にもこれら2製品を日本市場へ投入したい考えだ。