日立情報システムズは12月3日、中小企業向けクラウドサービスを2010年1月に開始することを発表した。SMBの業務に必要なIT環境を低コスト、短期間で提供したい考え。
今回発表されたサービスは、特定業務に必要なITインフラ一式を提供する内容。中小企業の事業や業務に適したアプリケーションを仮想PCにバンドルし、バックアップ、バージョンアップに加え、セキュリティ対策なども含めて提供する。
本サービスの特徴は、携帯電話のメールを通じて仮想PC内の情報を更新、参照できる機能にある。また、日立情報システムズは同サービス専用のサポートデスクを設置。専任のIT担当者や専門部門を持たない中小企業のIT活用を支援する。
日立情報システムズは今後、同サービスをシリーズ化する意向で、さまざまな業種に特化したパックを順次発売する。現時点では、設備業、工事業向けパック「現場見え〜る」と、訪問介護業向けパック「訪問見え〜る」を、2010年1月から提供する予定。
同社では2012年度までに1万ユーザーの獲得を目指すとしている。