エンバカデロ・テクノロジーズ(エンバカデロ)とフォーラムエイトは12月25日、バーチャルリアリティ(VR)ソフトウェア開発において提携すると発表した。
具体的には、フォーラムエイトが同社の3DリアルタイムVRソフトウェアである「UC-win/Road」を、エンバカデロのビジュアル開発ツール「Delphi」によって拡張するSDK(Software Development Kit)を提供すると同時に、Delphiと同ソフトをバンドルした「UC-win/Road SDK with Delphi」をエンバカデロの販売パートナーとして、同日より提供開始する。
UC-win/Roadは、3次元VRをPCで作成できる製品。標準データベース、GIS、Web・Roadデータベース、LandXMLデータ交換などのデータ活用機能を持ち、線形、断面、地形処理から交通設定、モデル設定および処理といったVRの作成編集機能を持つ。景観検討、設計協議、事業説明などにおけるリアルタイムプレゼンテーションのほか、道路、橋梁プロジェクトにおける計画、設計をはじめとする各種公共事業や民間開発全般において、合意形成を支援するツールとして活用されているという。
UC-win/Road SDK with Delphiを利用することで、ユーザーは、UC-win/Roadに対してDelphiを使ったカスタマイズが可能となる。従来、2次元処理をベースとするアプリケーションを3次元VR環境に移行するには、多くの開発エンジニアのリソースとプログラミングスキルが必要だったが、Delphiの開発生産性により、エンジニアは煩雑なプログラミングに関する負荷から解放されるとしている。