RSAセキュリティは1月14日、オンライン専業のソニー銀行がオンライン詐欺対策「RSA FraudAction Anti-Trojan Service トロイの木馬対策サービス」を採用したと発表した。
PCに侵入して不正活動を行うマルウェアの一種であるトロイの木馬は、PC内のファイル削除や外部からの侵入経路の作成など、さまざまな活動を行う。その中で、オンラインバンキングなどへの接続を監視し、パスワードやクレジットカード番号を記録して外部の不正サイトに送信する攻撃を行うものもある。
RSAセキュリティのトロイの木馬対策サービスは、こうしたトロイの木馬を検知、不正サイトをシャットダウンさせる。実際に不正サイト自体を閉鎖させるサービスを提供しているのが特徴だ。最短5分、ほとんどのケースで5時間以内にサイトを閉鎖するという。さらに盗み出されたユーザーIDやパスワードなどを回収し、被害を最小限に食い止めてくれる。
ソニー銀行はすでに、2007年8月にフィッシング詐欺対策として「RSA FraudActionフィッシング対策サービス」を導入している。2008年8月にはフィッシングメールやサイトの早期発見などを図る「検知サービス」を追加。今回、トロイの木馬対策サービスを導入することで、銀行利用者の保護を強化する。これによってソニー銀行は、RSA FraudActionサービスをすべて導入したことになるという。