フォーティネットジャパンは2月3日、同社のFortiGateネットワークセキュリティアプライアンスとインテリジェンスシステムが検知した情報をもとに、2010年1月のウイルス対処状況レポートを発表した。
ウイルスの活動量によるトップ10では、1位にウェブ改ざんで話題となっている「Gumblar.Botnet」がランクイン。全体の攻撃割合は31.3%に達した。同レポートによれば、Gumblarは1月6日以降を境に、一気に活動を広げていた。
Googleなどへの攻撃に使われたとされる「Aurora」については4位にランクインし、全体の攻撃に占める割合は7.4%だった。登場からわずか2〜3日でトップ10入りしたという。Conflickerも2位に付けており、上位はボットネットに関連したものだった。また、Adobe Readerへの攻撃も6位だった。ウイルスの検知率では、日本は米国に次いで第2位で、以下、韓国、トルコ、中国と続いていた。
変種ごとに分類されたマルウェアの活動レポートでは、「Bredolab」が変種を合わせると全体の4割を超える活動を示していた。Bredolabの拡散方法には、GmailやHotmailのアカウントを通じたスパム送信を使ったものもあり、一層効率的に散布されるようになっているという。
スパムの流通量では、電子メールの全体数に対して6割近いスパムが存在した日もあるという。国別では米国の13.33%、フランスの10.84%に続いて、日本が10.61%の高いスパム流通率となっている。