2010年は企業がソーシャルメディアを本格活用する
2009年12月21日にTrendsSpotting社が発表した 「2010 Social Media Influencers - Trend Predictions in 140 Characters」では、米国ソーシャルメディア界における強力なインフルエンサー36名が参加し、2010年のソーシャルメディアの行方を予測している。有名どころでは、ブログメディア最大手「Mashable」のCEOで180万人超のTwitterフォロワーを持つPete Cashmore氏、Wikipedia創業者のJimmy Wales氏、「Secrets of Social Media Marketing」の著者である Paul Gillin氏などの名前も見える。
国内での企業向けSNS構築分野で知られるループス・コミュニケーションズで代表取締役を務める斉藤徹氏は、この調査資料に関して「全体を通じて、企業がソーシャルメディアを本格的に活用しはじめ、それによりマーケティングの考え方が180度変わるという意見が最も多かった。また、旧態然とした従来型マーケティングが、消費者から見放されることへの厳しい言及が目立った。同時に、マーケティングに本格活用するに当たっては、社内に多くの問題が発生するだろうとも言っている。たとえば、投資対効果(ROI)測定の重要性。またソーシャルメディアをさらに成長させる要因として、位置情報、モバイル、AR(Augmented Reality:拡張現実)という流れは共通しており、2010年にプレイクするサービスの出現を示唆するものが多かった。具体名としては、FourSquareを挙げたコメントが複数あるほか、それら位置情報系ベンチャーはFacebookやTwitterの位置情報付加サービスとの競争になるとの見方もあった。しかし同時に、位置情報の普及に伴い、プライバシーの問題も指摘されている」と説明している。

また具体的なサービス名では、Twitterに言及しているコメントがトップで9件、続いてFacebookは4件、位置情報のFourSquareが2件、Googleはわずか1件で、Twitterが昨年に引き続きマインドシェアでは最も重要なポジションを維持しているという。