Microsoftの「Windows Phone」ブランディング戦略がやっと理解できたと思ったところで、また戦略が変更するようだ。
Microsoftの代表者は2009年の「Mobile World Congress(MWC)」で、「Windows Mobile(WM)」が動く全ての携帯電話を総称するブランド名として「Windows Phone」を用いることを発表した。だが、端末を動かしているのがどのOSかがわかるように、Windows Mobileのバージョン番号を用いるとも述べた。つまり、Windows PhoneはWM 6.1、WM 6.5、WM 6.5.3、などが動く携帯電話を指すことになる。
どうやら2010年、MicrosoftはWindows Phoneにバージョン番号を付けるつもりらしい。MWCの初日となる2月15日、「Windows Phone 7」が発表されるとうわさされている(Microsoft KitchenブロガーのStephen Chapman氏が、さまざまなところで発見したWindows Phone 7を集めている)。
Windows Phone 7はすべて「Windows Mobile 7」ベースだと予想する(が、Windows Mobile 6.5.xが動くものも含まれるのか?わからない)。
Windows Mobileチームに確認を求めたところ、代表者から次のような回答をもらった。
おっしゃるとおりで、Windows PhoneはMicrosoftの携帯電話の上位ブランドで、Windows MobileはOSの名称です。ですが、次世代のWindows Phoneの名称はまだ確認できません。引き続きご注目ください。
MicrosoftはWindows Mobileの旧バージョンとの後方互換性を維持しないつもりで、どのWindows Mobile携帯電話でどのアプリケーションが動くのかを明確にする必要があることから、再度ブランディング方針を変更するのではないか、というのがわたしの予想だ。これなら、3月の「Mix10」カンファレンス情報に、「Windows Mobile」セッションではなく「Windows Phone」と記されたモバイル開発セッションが12も並んでいるのが理解できる。
それとも、Microsoftは「Windows 7」のレビューが概して好調なことから、“7”は自社のラッキーナンバーでWindows Mobileにもその影響が及ぶようにと願ってのことなのか?3つの画面にばらばらのバージョン番号と名称を付けるよりも、同じようなブランド名をつけたほうが、Microsoftの「three screens and a cloud(3つの画面とクラウド)」というコンシューマーへのメッセージはうまく伝わるはずだ。
これはつまり、将来「Windows Phone 8」「Windows Phone 9」が出てくるということだろうか?(そして、将来のWindowsとの関係は、番号以外にもあるのだろうか?)これも「引き続きご注目」の部分だろう。
いずれにせよ、最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏による15日のプレスカンファレンスの後で、疑問よりも答えを多く得られると望みたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ