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PCのリプレースに52週間かけていては「負ける」--シトリックス 大古会長 - (page 2)

冨田秀継(編集部)

2010-02-17 14:58

「シトリックスは仮想化ベンダーではない」

シトリックスは仮想化をコア事業とするのか?

 シトリックスは仮想化ベンダーだと思われているが、当社はアプリケーションデリバリをいかに効率的にやるかを事業の柱としている。それを実現するためのテクノロジが仮想化だ。

 携帯電話の上で重いOSを動かすわけにはいかない。では、OSを配信してしまおうというアプローチを採る。OSを配信するとなると安定したネットワークが必要であるため、ネットワーク関連のアプライアンス製品も保有している。また、安定して配信するためには効率的なサーバリソースの活用が必要であり、だからサーバ仮想化が重要になる。

 すべては効率的なアプリケーションの利用のために行っていることだ。事業としては、仮想化というよりも「価値の提供」と捉えている。

企業経営にITをどう役立てるべきか?

大古俊輔氏 大古俊輔氏

 環境変化に対応しようとするときの課題は、問題を問題として認識できないことだ。世の中や現場で起こっていることが、システムとして上司から部門、経営へと上がっていかなければならない。それを、競合企業は翌日には対応したが、自社は次年度まで待っていたらどうなるか。

 新しいOSやアプリケーションを動かすために、PCの入れ替えを少しずつ進めて52週間かかるとなったら、これは負ける。また、この厳しい環境でPCの持ち出しを禁止するのは現実的ではない。万が一紛失してもダメージを受けないような仕組みを作るほうに考えを変えるべきだ。

2010年のユーザー動向をどうのように予測しているか?

 2009年3月に会長に就任してから、ユーザーやパートナーに会う機会が非常に増えた。2010年は景気の二番底がくるかもしれないが、ユーザーは2009年に経費面で贅肉を落とし、そして今は筋肉質の経営を目指している。次にやるのはアジャイルだ。獲得した筋肉を使って迅速に動こうとしているのだ。

 2009年は個人としても会社としても実りが多かった。今日お話ししたことは、すべてお客様との対話で学んだこと。お客様が我々ベンダーを強くしてくれる。厳しい経済状況でも、2010年はチャンスがあり伸びる年。進むべき道は見えているし、お客様と一緒にその方向に進んでいるなと感じる。

 トラ(寅)はライオンに比べて体は小ぶりだが、しなやかで筋肉質に感じる。2010年にはぴったりのイメージだ。2010年に力を蓄え、2011年は兎でジャンプ、2012年は龍で飛び上がりたい。

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