Microsoftは米国時間3月5日、中規模企業を対象としたバンドル製品「Windows Essential Business Server(EBS) 2008」の提供を終了すると発表した。
EBSは、「Windows Server 2008」、電子メールサーバ「Exchange Server」、管理ツール群を1つのソフトウェアパッケージに統合した製品だ。
Microsoftは、EBSのウェブサイトに掲載した説明文の中で「当社はポートフォリオを合理化し、EBSの今後の開発を終了する」と述べた。同社によれば、2010年6月30日をもってEBSの現行バージョンの販売を中止する予定だという。
EBSは、市販品としては比較的新しいが、発売前の開発に長い年月がかけられていた。同製品は2005年、「Centro」という開発コード名で初公開された。
Microsoftは、ローエンド版の「Windows Small Business Server(SBS)」の提供は継続すると述べた。SBSは、より小規模の企業向けにExchange ServerとWindows Serverを1つのパッケージに統合した製品だ。
同社はまた、EBS 2008の顧客が、同バンドルを構成する個々の製品のライセンスを無償で入手できるようにするサービスを提供することも明らかにした。このサービスは、6月30日から2010年12月31日まで有効だという。
Microsoftは、通常のライフサイクルを通じてEBSのサポートを継続する予定だと述べた。
同社は、3月5日付のブログ投稿で次のように述べた。「EBSの将来のバージョンを提供しないという今回の決定は、安易になされたものではなく、SBSの次期バージョンも含め、他のいかなるWindows Server製品およびソリューションにも影響を与えることはない。当社は現在、SBSの次期バージョンの開発に鋭意取り組んでおり、受賞歴を誇るこの小規模企業向け製品とともに、第2期の『成功の10年』を迎えることを楽しみにしている。EBS製品開発チームには膨大な量の人材と専門知識があり、Microsoftは、EBS製品チームのメンバーの配置換えを実施して、彼らがサーバおよびクラウド部門内の別プロジェクトに取り組めるようにする」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ