リコーITソリューションズは3月8日、ノベルの仮想化ソリューション「PlateSpin Workload Management(プレートスピン・ワークロード・マネジメント)」製品群の一製品である「PlateSpin Forge(プレートスピン・フォージ)」を活用し、企業のディザスタリカバリ(DR)システム構築を短期間で実現するDRソリューションの提供を中堅、大手企業向けに開始したと発表した。当初は、首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)から開始し、順次、名古屋、大阪にも展開していく予定という。
DRソリューションは、リコーとノベルとの仮想化ビジネス分野における協業の第2弾として、リコーITソリューションズが提供を開始するソリューションサービス。リコーITソリューションズでは、導入前のコンサルティングからDRシステム構築までをワンストップで提供するとしている。第1弾としては、PlateSpin Reconを用いた仮想化環境導入前の無償アセスメントサービスを発表している。
従来、DRシステムを開発するには、仮想化システム、サーバ、バックアップソフトウェア等を個別に調達し、システムとして構築を行う必要があった。今回のソリューションで利用するノベルのPlateSpin Forgeは、統合復旧ソフトウエア、専用ストレージ、ハイパーバイザ、ウェブベースのインターフェースをひとつのハードウェアアプライアンスとして統合しており、短期間でDRシステムを構築することが可能という。また、既存のDRソリューションに必要とされる、待機OSやアプリケーションのライセンス費用は不要で、従来よりも低価格でDRシステム構築を実現できるとしている。
今回の協業ソリューションは、既存環境の計測、ネットワーク帯域、ハードウェアリソースの算出、レポート作成などを含む「DRシステム導入前のコンサルティングサービス」と、コンサルティングの結果に基づいてDRシステムの設計・構築を行う「DRシステム構築サービス」から構成される。
コンサルティングの実施にあたっては、ノベルの仮想化プランニングツール「PlateSpin Recon(プレートスピン・リーコン)」のワークロードプロテクション機能(DRシステムに必要なサーバ容量を、高精度で測定できる機能)を活用。協業の第1弾である仮想化環境導入前のアセスメントサービスの実施において培ったノウハウを生かし、高品質できめ細かいコンサルティングを提供するとしている。
参考価格(税別)は、DRシステム導入前のコンサルティングサービスが80万円より。DRシステム構築サービスが50万円より。
リコーITソリューションズでは、今回の協業ソリューションにより、初年度50社へのDRシステム導入を目指すとしている。