重要データを二重保存--リコー、災害対策や事業継続の支援サービス提供

田中好伸(編集部)

2010-02-22 20:51

 リコーは2月22日、中小事業所向けに低価格で災害対策や事業継続を支援するサービス「センターバックアップ&リカバリー」を同社の総合ITサービス「ITKeeper」に追加、提供を開始したことを発表した。

 今回のセンターバックアップ&リカバリーは、災害対策や事業継続の一環として、サーバに蓄積された顧客情報などの重要データをデータセンターで預かり、ユーザー企業とデータセンターで二重保存する。万一、災害や障害などでユーザー企業側で重要データを消失した場合、ヘルプデスクによる電話サポートやカスタマーエンジニア訪問による復旧作業を展開する。企業内だけのバックアップへの不安を軽減できるだけでなく、専任のサーバ管理者確保が難しい企業でも安心して利用できるとしている。

 保存できる容量は5GBで月額9450円、最大100GBまで10GB単位の細分化されたメニューを設定している。専門知識が不要であり、簡単な操作でバックアップ、復旧が可能という。ユーザー企業の以前の環境に復旧できるだけでなく、サーバ破損時にも新しいサーバ環境を構築した場合にも、サーバ環境にデータを復元できるとしている。利用には、初期費用3万6750円が必要となる。

 オンサイトでの導入サービスでは、リコー子会社のリコーテクノシステムズのカスタマーエンジニアがユーザー企業環境でデータのバックアップや復旧に必要な専用ツールを導入設定する。設定時にユーザー企業に専用ツールの操作を指導する。

 対象OSは、Windows 2000 ServerとWindows Server 2003のStandard Edition(SP2)、Windows Server 2003 R2のStandard Edition(SP2)となっている。Windows Server 2008は2011年3月までに対応予定としている。

 リコーでは、すでにサーバを導入して自社で運用している企業に重要データの二重保存による安心を提供する商品として提供していく。加えてサーバをこれから新規導入、入れ替えを検討する企業にもサーバの導入構築から運用サポートまでを総合的にパック化した「NETBegin SVパック」と組み合わせたセット提案を展開していくとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]