リコーは2月22日、中小事業所向けに低価格で災害対策や事業継続を支援するサービス「センターバックアップ&リカバリー」を同社の総合ITサービス「ITKeeper」に追加、提供を開始したことを発表した。
今回のセンターバックアップ&リカバリーは、災害対策や事業継続の一環として、サーバに蓄積された顧客情報などの重要データをデータセンターで預かり、ユーザー企業とデータセンターで二重保存する。万一、災害や障害などでユーザー企業側で重要データを消失した場合、ヘルプデスクによる電話サポートやカスタマーエンジニア訪問による復旧作業を展開する。企業内だけのバックアップへの不安を軽減できるだけでなく、専任のサーバ管理者確保が難しい企業でも安心して利用できるとしている。
保存できる容量は5GBで月額9450円、最大100GBまで10GB単位の細分化されたメニューを設定している。専門知識が不要であり、簡単な操作でバックアップ、復旧が可能という。ユーザー企業の以前の環境に復旧できるだけでなく、サーバ破損時にも新しいサーバ環境を構築した場合にも、サーバ環境にデータを復元できるとしている。利用には、初期費用3万6750円が必要となる。
オンサイトでの導入サービスでは、リコー子会社のリコーテクノシステムズのカスタマーエンジニアがユーザー企業環境でデータのバックアップや復旧に必要な専用ツールを導入設定する。設定時にユーザー企業に専用ツールの操作を指導する。
対象OSは、Windows 2000 ServerとWindows Server 2003のStandard Edition(SP2)、Windows Server 2003 R2のStandard Edition(SP2)となっている。Windows Server 2008は2011年3月までに対応予定としている。
リコーでは、すでにサーバを導入して自社で運用している企業に重要データの二重保存による安心を提供する商品として提供していく。加えてサーバをこれから新規導入、入れ替えを検討する企業にもサーバの導入構築から運用サポートまでを総合的にパック化した「NETBegin SVパック」と組み合わせたセット提案を展開していくとしている。