3月15日から17日まで、米ラスベガスで開催された「MIX 10」では、「Windows Phone 7」プラットフォームに関する多くの(場合によっては混同しやすい)最新情報が出てきた。
Microsoftは、携帯電話チームが初期のWindows Phone 7プラットフォームでカット&ペースト機能を削除する決断を下したことを認めている。最新情報:カット&ペースト機能がないことに関するMicrosoftの最新の声明文は以下の通りだ。「われわれは常にフィードバックに耳を傾けており、寄せられたフィードバックに基づいて機能を強化していく」(つまり、いつかはカット&ペーストが可能となるが、初期版ではないということだろうか・・・)。
携帯電話チームはまた、マルチタスクは部分対応となることも認めている(Microsoftのアプリケーション/エクスペリエンスではマルチタスクが可能だが、サードパーティのアプリケーションでは未対応)。
有用情報としては、Microsoftの幹部はWindows Phone 7端末ではまず、ビジネスユーザーではなくコンシューマーを対象とすることも明確にしている(潜在ターゲットは、Windows Phone 7をビジネスではあまり利用しないと想定しているようだ)。ブログ仲間のLarry Dignan氏が指摘しているように、「iPhone」へのねたみがコンシューマーを狙うという方向性に動かしているのだろうか。
百聞は一見にしかず。以下のスライドは、Windows Phone 7チームメンバーのCharlie Kindel氏がMIXでのスピーチで披露したものだ。Windows Phone 7アプリケーションプラットフォームのさまざまな要素を図で示したもので、MicrosoftがMIX 10で開発者やデザイナーに対して、自社の次世代モバイルプラットフォームについて語ったことが凝縮されている。
MicrosoftはMIX 10の会期中、「Silverlight」がWindows Phone 7向けのアプリケーションとゲームの主要な開発技術となると繰り返し強調した。インタラクティブな/または3次元ゲームの開発では、「XNA Game Studio」が利用されることになる。
Microsoftは2009年にWindows Mobileユーザー向けに開始した同期サービス「My Phone」については、計画を公開しなかった。だが、Windows Phone 7ユーザー向けに何らかのクラウドサービス(とそれ以外のサービス)を提供する予定だと述べた。これには、通知、アプリケーション実装、ソーシャル機能、「Xbox Live」などが含まれるという。Windows Phone 7ユーザーにはまた、追加の「ポータルサービス」も提供する予定とのことだ。これには、アップデート管理、課金、アプリケーション購入(当面は少なくとも、「Windows Phone Marketplace」で独占的に可能となる)などがあるという。
わたしはWindows Phone 7のビジネス戦略が気になっている。計画があるのか、ないのか、あるならば、いつエンタープライズ向け機能を追加するのだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ