日立、保守期間が10年まで延長可能なブレードサーバ「BS2000」Eタイプを発表

ZDNet Japan Staff

2010-03-31 14:15

 日立製作所は3月31日、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドブレードサーバ「BS2000」に、基幹システムの長期安定稼働を支援する「BS2000」Eタイプを追加したことを発表した。

 BS2000 Eタイプは、BS2000標準モデルの信頼性を向上させ、長期保守を実現させた基幹システム向けハイエンドモデル。BS2000標準モデルにおいても、従来販売していた「標準サーバブレード」に加え、「インテル Xeon プロセッサー 7500番台」を搭載した「高性能サーバブレード」をラインアップに追加した。

 Eタイプは、長期使用に適した部品の採用や、冷却効率を向上させたことなどにより、標準で7年間のハードウェア保守を提供する。また、「ロングライフサポートサービス」を活用することで、保守期間を10年間まで延長することも可能だ。

 またEタイプは、プロセッサコアの障害を検出し、障害のあるプロセッサコアを予備のプロセッサコアに切り替えることで処理が継続できるプロセッサコア交替機能を提供する。特に、日立の提供するサーバ仮想化機構「Virtage」による仮想化環境においては、システム稼働中に起きたプロセッサコア障害の予兆をあらかじめ検出できるため、システムを停止することなく、自動的に予備のプロセッサコアに切り替えることができるという。

 さらに、Xeon 7500番台を採用した高性能サーバブレードでは、2台のサーバブレード間にて複数のCPUの並行処理により1つの高性能CPUのような動作をするSMP(Symmetric Multi Processor)接続が可能。これにより、プロセッサを最大4個(最大32コア)、メモリ容量を最大512Gバイトまで拡張できる。今後、4台のサーバブレード間でのSMP接続の提供も計画しているという。また、使用するプロセッサコア数を最小4コアから最大32コアまで拡張できるキャパシティオンデマンド機能を備えており、業務量の増加や業務対象の拡大時などに、必要に応じてプロセッサコアを増やすことが可能だとしている。

 Eタイプの価格は、サーバシャーシ(サーバブレード最大8、PCI Expressボード最大16、スイッチモジュール最大6、マネジメントモジュール最大2)と、サーバブレード(インテル Xeon プロセッサー E7540/X7550/X7560 最大2、SMP構成時最大16、メモリ最大256Gバイト、SMP構成時最大512Gバイト、サーバ仮想化機構Virtage標準搭載)で541万8000円から。5月28日より提供を開始する。

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