6.Dr.Web CureIt!
Dr.Web CureIt!は、インストール不要の興味深いツールだ。これは単純なバイナリファイルで、ダブルクリックすると実行され、マシンをスキャンしてくれる。唯一の欠点は、最新のウイルス定義を使用するには、ツールを再ダウンロードして最新バージョンを使う必要があるということだ。しかし、持ち運びできるウイルススキャナーとしては、このツールは非常に使いやすいものだ。
7.ESET Smart Security
ESET Smart Securityは、NOD32アンチウイルスのメーカーがずいぶん前から販売しているツールだ。このツールの特徴は、アンチウイルスとファイアウォールを1つに合わせたものだということだ。しかし、このファイアウォールは普通のファイアウォールとは違っている。これは「学習型のファイアウォール」であり、ユーザーのネットワークの使い方を観察し、理論的には、その使い方に適応するようになっている。ESETはリムーバブルメディアや、アンチウイルス保護を無効にしようとするウイルスに対する保護も提供してくれる。
8.ZoneAlarm
ZoneAlarmは、「DataLock」という他のアンチウイルスツールにはない機能を提供してくれる。ZoneAlarmのDataLockの機能は、ハードディスクを暗号化し、暗号の鍵を持っている人にしか読めないようにする。DataLockは、ブート前に認証を行う仕組みも提供しており、不正なユーザーはマシンをブートすることさえできない。確かにこういった機能は、BIOSや他のツールでも実現できるが、ZoneAlarmを使えば、アンチウイルスと暗号化、ブート時認証を同時に手に入れることができる。
9.iAntiVirus
もうおわかりかも知れないが、iAntiVirusはMac用のアンチウイルスツールだ。Linuxもそうだが、(メディアやPRが何を言っているかに関わらず)ウイルスに耐性のあるものなどない。そして、買ったばかりの新品のMacでも、新しいクアッドコアのWindows 7のマシンと同じように、ウイルス保護ツールを使うことができる。iAntiVirusはMac用のアンチウイルスツールはかくやあらんというような、Macらしいツールだ。ユーザーが使いやすいだけでなく、誰もが大好きな(あるいは大嫌いな)Macのものと同じインターフェースを備えている。さらによいのは、Mac用であるという点が違うだけで、iAntiVirusは他のアンチウイルスと同じように動作するということだ。これはいいことに違いない。
10.Microsoft Security Essentials
このリストにMicrosoft Security Essentialsを載せないわけにはいかない。結局のところ、Linux用とMac用のツールを強調しておきながら、Windows用のものを載せなければ公平ではないというものだ。このアンチウイルス保護ツールで驚くべきことは、これが無料であり、かつ、Microsoftの手によるものだということだ。普通は、この2つは並び立たないものだ。もし無料のアンチウイルス保護が欲しいと思っており、Windowsとシームレスに統合できるものを探しているのなら、Security Essentialsを試してみるのがいいだろう。
他の選択肢は
ここでは、あまり知られていないアンチウイルスソリューションのうち、10個を挙げたにすぎない。もちろん、他にも多くのソリューションがある。アンチウイルスに、他の無名のツールを使っている人はいるだろうか。もしいれば、他の読者とも情報を共有して欲しい。他にも素晴らしいアンチウイルスソリューションはあり、世界中のPCユーザーや管理者に発見され、使われるのを待っているのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ