三菱自動車、CADとCAEの統合管理を目指しシーメンスPLM「Teamcenter」採用

冨田秀継(編集部)

2010-04-20 18:44

 三菱自動車工業は、CADデータとCAEデータの統合管理と、解析業務プロセスの最適化と情報トレースの効率化を目的として、シーメンスPLMソフトウェアの製品ライフサイクル管理システム「Teamcenter」を採用した。シーメンスPLMソフトウェアが4月20日、発表した。

 三菱自動車は、マルチCAD対応の管理機能や製品データの一元管理機能を提供するTeamcenterのシミュレーション・プロセス管理ソリューションを採用している。高度に複雑化した自動車の性能検証を確実に実施するために、製品開発での設計業務と解析業務の双方に対してタイムリーに情報を伝達する必要があったため。シーメンスPLMソフトウェアでは、Teamcenterはカスタマイズすることなく、これらの機能を提供する唯一のソフトウェアだとしている。

 Teamcenterの採用により、三菱自動車は常に最新の情報に基づいて解析業務を行える。加えて、解析結果から元の設計データを検索したり、逆に設計データをもとに、このデータで実施された解析結果を検索可能にする情報トレースの仕組みも構築するという。

 三菱自動車では開発フロントローディングプロセスのさらなる効率向上を見込んでいる。また、今後の新車種開発で、解析分野ごとに順次Teamcenterの適用を拡大していきたい考えだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. 開発

    「スピード感のある価値提供」と「高品質な製品」を両立させるテスト会社の使い方

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]