CTC、もしもしホットラインのコンタクトセンターをシスコ製品で構築

富永恭子(ロビンソン)

2010-05-10 20:12

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は5月10日、もしもしホットライン(MHL)が運営する全国8拠点、合計1400席のコンタクトセンターを設計、構築し、4月より運用を開始したと発表した。

 コンタクトセンターの構築にあたっては、シスコシステムズ(シスコ)のコンタクトセンターソリューション「Cisco Unified Contact Center Enterprise(CUCC)」をプラットフォームとして採用したほか、P&Wソリューションズのオペレータ管理システム「Sweet Seat Manager」、韓国VOISTOREのVoIP録音製品を組み合わせている。シスコ製品によるコンタクトセンターシステムでは国内最大規模だという。

 同コンタクトセンターでは、従来、コールセンターごとに品質管理担当者を配置して行っていたモニタリングや会話分析を、CUCCおよび各種製品との組み合わせにより、本社統括部門からリアルタイムかつ一元的に管理が可能という。これにより、コールセンターごとにばらつきがあったセールス活動の品質管理の平準化をより高度なレベルで図ることができるとしている。また、業務管理についても全センターを統括運用し、リアルタイムで稼働席数の調整が実施できる。これにより、ユーザー企業に対し、高い生産性とともにバーチャルコールセンターならではのマーケティングサービスが提供できるとしている。

 さらに、これまで1週間程度の準備期間が必要だったコールセンターサービスの提供にあたって、非稼働席のフレキシブルな活用や、システムの容易な設定が可能になり、インバウンド、アウトバウンドサービスとも最短1日で立ち上げることが可能となったという。これにより、リコール等の緊急性の高いコールセンターや、呼量の一時的な増加への即日対応などが可能になったとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

  3. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  4. ビジネスアプリケーション

    インシデント対応における生成AIの活用に脚光、調査レポートから見るインシデント管理の現状

  5. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]