やるからには最大限の効果を--ITトレーニングを活かす10の方法

文:Don Whitnah 翻訳校正:石橋啓一郎

2010-05-21 07:00

 不安定な経済状況においては、ITのプロフェッショナルは、勤めている人であれ、仕事を探している人であれ、その分野の新人であれ、退職間際の人であれ、常に自分のスキルを最新に保つ方法を探すべきだ。多くの企業では、依然としてIT関連資格を取得するためのトレーニングや、何らかの形の教育を受け続けることが求められている。一部の企業ではこの必要な訓練の費用を従業員手当に含めているが、残念ながら多くの企業では、過去数年間に、経費削減のため訓練プログラムの費用を完全にカットしてしまっている。幸運なことに、The New Learnerが3月に発表した、100人のビジネスリーダーに対する調査では、職場における訓練や能力開発は2010年までに50%増やされるべきであり、「主要な学習メディアは業界で開催される会議ではなく、オンラインソリューションで置き換えられるべきだ」という結果が出ている。

 読者を取り巻く状況がどのようなものであれ、また会社が訓練費用を払ってくれるのであれ、別の手段で自分で払わなくてはならないのであれ、自分の知識をより広めることを、今年の目標にしてはどうだろうか。以下では、トレーニングをより効果的なものにするためのヒントを紹介する。

1.可能な限りOJT研修を利用する

 すべての仕事には、職務上の責任の一部として、新たなスキルを学び、練習する機会が付きものだ。正式なものであれ、非公式のものであれ、追加の訓練が受けられる機会は絶対に逃すべきではない。特定のコンピュータ関連のスキルがいつ必要になるかは、分からないものだ。もし必要な(あるいは望んでいる)トレーニングがその仕事で得られなければ、受けられるように提案するか、会社の外でその機会を探すことだ。

2.より幅広い学習のために、学校に戻る

 スケジュールが許すようであれば、スキルや知識を身につけるために、コミュニティカレッジやオンライン大学で、パートタイムあるいはフルタイムの学位プログラムや資格プログラムを受けるという方法がある。デブライ大学や、ITT工科大学フェニックス大学は、教室での学習、オンライン学習、あるいはその両方を取り混ぜた(教室とオンライン学習を組み合わせた)学習環境による、幅広いIT関連教育プログラムを提供している。

3.専門家に学ぶ

 IT業界の専門家が書いたり録画・録音した教材を活用する。そういった人たちは、あなたが生き抜くために必要なことだけでなく、そしてあなたがその分野の専門家になるための助けになることを知っている。

4.柔軟に対応するために、自分のペースでできるオンライントレーニングを利用する

 インストラクターが進み方を決める教室でのトレーニングや訓練とは違い、自分のペースで進められるトレーニングでは、自分が完全に習得するまで繰り返し説明を受けることができる。そのトレーニングがオンラインのものである場合は、出先で利用することもできる。自分のスケジュールに合わせて取り組み、一時停止して休憩し、中断していたところから再開することもできる。認定を受ける準備ができるまでトレーニングを続けることもできるし、後に疑問が生じたら、教材を再び参照することもできる。

5.実際的な経験を得るために、オンライン実験室シミュレーション機能が付いているトレーニングを利用する

 テストに受かることだけが、トレーニングの目的ではないはずだ。仕事をうまく進める方法を学びたいのであれば、ハードウェア、OS、ネットワークに関する実際の作業を体験できるトレーニングに投資するようにすべきだろう。さらにいいのは、それらの実習に模擬試験、専門家の動画による説明、紙の資料がついているトレーニングを見つけることだ。学ぶための方法は1つではない。トレーニングにはさまざまな手法を取り入れるようにすべきだ。それぞれの手法が、別の方法で学んだ知識を強めてくれるだろう。

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