オービックビジネスコンサルタント(OBC)とウイングアーク テクノロジーズは6月3日、OBCの「奉行V ERP」が、ウイングアーク テクノロジーズのデータ活用ソリューション「Dr.Sum EA」と連携したことを発表した。
奉行V ERPは、IFRSコンバージェンスに対応しているOBCのERPパッケージ。また、Dr.Sum EAは、マネジメントアプローチによるセグメント情報開示への支援機能としても活用できるBIツールだ。両製品を連携することで、データの高速分析や集計ができるほか、勘定奉行V ERPによる制度会計や管理会計を、Dr.Sum EA上の会計分析機能で分析し、レポート出力すことが可能になるという。また、勘定奉行を利用している子会社やグループ企業による子会社データの収集および活用だけでなく、個別会計の分析やレポートもDr.Sum EA上で柔軟に表現できるとしている。
両製品は、「奉行専用Dr.Sum EA連携モジュール」によって連携する。同モジュールは、会計情報の単位となる科目や部門、セグメント、プロジェクトといった項目を最適化し、多次元分析データベースを生成できるツールで、多次元分析データベースを用意するための開発を必要としない。これによって生成されるデータベースは、基本的な時系列情報や、予算、損益、貸借等の会計分析を提供する。
また、同モジュールは、運用状況にあわせた自動更新のスケジュールが設定できるため、日々発生するトランザクションデータの連携の仕様や運用についても管理が容易だという。さらに、DWHおよびBIの構築においても設計費用が削減でき、BI部分に集中投資できる。これにより、開発期間を要することなく短期導入が可能になるため、費用対効果を最適化できるとしている。